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(回答先: 北尾氏の「論語とソロバン」それは、精神と技術両面から、長年徹底的に自分を鍛えてきたという強固な基盤がある 投稿者 TORA 日時 2005 年 3 月 30 日 20:30:58)
北尾と聞くとどうしても部屋内の暴力沙汰で若くして引退した元横綱を思い出してしまう。
突出した技能を持っていたが、精神が追いついていなかった。
SBIの北尾氏はどうだろうか。
「論語」を若くして読みこなしたというのが自慢のようだが、テレビでの応対を見る限り、とても身についているようには思えない。
「あんなにぺらぺらしゃべっては駄目だ」とホリエモンを諭しながら、自分自身がテレビに出まくっている。おかしいぞ、北尾。
ホリエモンは直接対決を避け、長期戦に出たようだ。
大方の評論家は、長期戦はホリエモン側が圧倒的に不利になるという見立て(若手の金融専門家が断定口調で言っていたのには驚かされた)だが、それはホリエモンがマネーゲームを仕掛けているという前提がある場合だ。
しかし、ホリエモンはマネーゲームだけを仕掛けているわけではない。
最大の強みは、ホリエモンはすでにニッポン放送株の過半数を取得していることだ。
経営権はホリエモンにある。
大和とSBIに貸し出されたフジテレビ株は(又貸しされようが売却されようが)いずれ戻ってくる。
ニッポン放送の経営に参画し、自社のポータルサイトとのシナジーを図りながら、じっくり時期を待てばいい。
いわば兵糧攻めであり、これで困るのは北尾の側だろう。
短期ならいろいろいいわけもつくだろうが、5年間も大量のフジテレビ株を持つ正当な理由を考え出すのは、北尾といえども至難の技だろう。
貸し株というからには、北尾の側が賃貸料を支払わなければならない(もしそういう契約でなければ、6月の時点で法廷闘争になるだろう)。
短期決戦に持ち込みたいのは北尾の方であり、ホリエモンはそれを察知して、長期戦に出たのではないか。
逆に言えば、短期決戦以外に北尾側に勝ち目はないということだ。
追いつめられているのは、北尾の方なのだ。
「論語」読みを公言し、正々堂々の戦いを表明した北尾側に残っている有効な手段は、今のところない。
(以下は補足)
ホリエモンがめざしているのは、ネット、映像、放送、音楽、出版を複合したボーダレスなメディア複合企業の創出だ。
成功するかはわからないが、方向性は正しく、これまでそうしたことを考えた日本人は皆無だった。
よく引き合いに出される孫は、もう少し違うこと(ホリエモンとは違う分野への進出)を考えているように思える。
将来的には、ホリエモンと孫とは、厳密にはコンペティターではなく、相互補完的な関係になるのではないか。
もう1つ、フジテレビ側が北尾に対していまひとつ消極的な理由がよくわからなかったが、上の方のスレッド(「フジを追われた鹿内家とSBI北尾CEOを結ぶ点と線 (nikkeibp.jp)」)の記事を見て合点がいった。
北尾の背後に鹿内家の影を見ていたのか。
現代版仇討ち話の様相を呈してきたが、フジテレビ側が北尾よりはホリエモンの方がまだましと考えても不思議ではない。