現在地 HOME > 国家破産39 > 787.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: 『フジVSライブドア』参戦ソフトバンク 孫氏 『放送』への夢 (東京新聞) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 3 月 26 日 21:19:35)
防衛体制にメド フジ、次は安定株主確保
SBI提携 放送・通信の融合転機にも
ライブドアによるフジサンケイグループに対する敵対的買収は、フジテレビジョン、ニッポン放送とソフトバンク・インベストメント(SBI)との提携で新たな局面を迎えた。ニッポン放送がライブドアの子会社となる可能性は依然として濃厚でフジテレビ側の痛手は大きいが、遅れていた企業防衛体制は次第に整いつつある。フジテレビは五十社を超える取引先や金融機関などを対象に、中長期的な安定株主確保に取り組む段階に入った。
フジテレビとSBIとの提携を受け、ライブドアは「引き続き友好的な業務提携を模索したい」との姿勢を見せ、フジテレビの村上光一社長も、「ライブドアとの業務提携交渉は続ける」と応じた。だが、フジテレビ本体の買収をちらつかせながら、ライブドアが要求を突きつける形で進んできた提携交渉の流れは確実に変わる。
フジテレビは、今月十一日に東京地裁がニッポン放送による新株予約権の発行を差し止める司法判断を示して以降、ライブドアの買収攻勢がフジ本体に及ぶ事態に備え、増配による株主のつなぎとめ、新株発行枠の設定など防衛策を矢継ぎ早に打ち出した。そして、ニッポン放送が保有するフジテレビ株13・88%をSBIに貸し出す提携を二十四日に結んだことで、ライブドアがニッポン放送の経営権を獲得した場合でも、フジテレビへの影響力を当面遮断できる見通しが立った。
態勢立て直しの時間を得たフジテレビは、五十社を超える取引先や金融機関などを対象に市場での株式購入を依頼する準備に着手。企業防衛の段階を中長期的な安定株主の確保に進める方針だ。
◆◇◆
だが、ライブドアがニッポン放送の経営権を掌握する可能性は濃厚だ。
ライブドアは二十五日に昨年九月末時点の議決権ベースでニッポン放送株の50・21%を確保したことを根拠に、ニッポン放送を子会社とする臨時報告書を関東財務局に提出した。最終的な議決権比率は五月中旬の株式分布状況表で判明するが、事態打開にはフジテレビとライブドアによる交渉が欠かせない状況だ。
そうしたなか、SBIの北尾吉孝最高経営責任者(CEO)は二十八日にもライブドア首脳と会談、事態収拾に向けた動きが始まる。「ニッポン放送の企業価値を高めるため協力関係を築きたい。私には大人の解決の知恵がある」と語る北尾氏に対して、ライブドア側の対応が注目される。
北尾氏は、ニッポン放送の売り上げの54%を占める子会社で、フジテレビのコンテンツなどを持つポニーキャニオンについて、株式公開にも言及している。このため、フジテレビとライブドアの交渉が不調に終わった場合、ポニーキャニオンは株式公開を通じてフジサンケイグループにとどまる選択も浮上しそうだ。
そうなると、ライブドアが手中にするのは、ラジオとインターネットの融合という収益の不透明なビジネスを強要されるラジオ放送局となりかねない。フジテレビの村上社長は二十五日の記者会見で、「一緒にやっていきたい考えは変わらない」と今後もニッポン放送の子会社化を目指す姿勢を示しており、ライブドアは難しい選択を迫られることになる。
◆◇◆
SBIの登場は、皮肉なことにライブドアが目指してきた放送と通信の融合を加速するきっかけにもなりそうだ。
ADSL(非対称デジタル加入者線)から大量のデータ送信が可能な光ファイバー通信サービスへと発展しつつある通信業界にとって、最も足りないのは映画、ドラマ、音楽などのコンテンツ。総務省のロードマップには、地上デジタル放送の後に、デジタル放送とブロードバンドを組み合わせた新しい放送形態も入ってきており、優良コンテンツの必要性が高まることは必至だ。
ソフトバンクの孫正義社長は、二十六日の記者会見で、フジテレビとの「資本提携を考えているわけではない」と話し、買収に対して神経質となっているフジテレビ側に配慮を見せた。両者の関係が発展すれば、放送業界と通信業界の提携が広がる転換点にもなりそうだ。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/27kei001.htm