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中国企業のグローバル化 韓国メーカーを照準に
3月中旬、ドイツ・ハノーバーで開かれた世界最大の情報通信見本市「CeBIT 2005」。
中国の家電最大手・海爾(ハイアール)は同社がベンチマーク対象とするサムスン電子とLG電子のブースの間に200坪を超す超大型ブースを設置した。
「冷蔵庫」程度しか作らない家電メーカーといった認識を払拭しようというのか、第3世代携帯電話、デジタルテレビなど先端製品を一挙に並べ、訪問客らをあっと言わせた。
韓国のある企業家は「デザイン性には欠けるものの、製品価格は韓国産の50〜70%」とし、「近くヨーロッパの携帯電話市場でも中国産の攻勢が本格化するだろう」と懸念した。
中国企業が韓国企業の脅威と化している。M&A(買収合併)戦略を通じ、世界市場の攻略に乗り出しているためだ。
最近の中国企業最大のイシューは「海外進出(走出去)」。先進国企業との格差をM&Aを通じて一気に減らそうというのが狙い。中国政府も海外の先端技術、海外流通網、ブランドなどを短期間に確保するため、グローバルなM&Aを積極的に奨励している。
中国のコンピューター大手、聯想(レノボ)グループは昨年、IBMのPC事業部門を突然買収し、世界3位のコンピューターメーカーとしてのし上がった。さらに今年は韓国市場への本格進出も検討している。
中国の小さな携帯電話メーカーに過ぎなかったTCLは、ドイツのシュナイダー(テレビメーカー)と、フランスのトムソン社のテレビ部門を相次いで買収、ヨーロピアンらの度肝を抜いた。
中国企業は双龍(サンヨン)自動車やLCD(液晶表示装置)メーカーHYDISなど、国内企業に対しても無差別的買収に乗り出している。
サムスン経済研究所は23日に発表した「離陸期を迎えた中国企業の海外進出」と題する報告書で、「中国のグローバル投資は初期段階に過ぎず、今後のグローバル化を通じ韓国の力強いライバルとして浮上するだろう」と警告した。
実際、中国の海外投資規模は2001年のWTO(世界貿易機関)加入以来、毎年20〜30%ずつ増えている。昨年の海外でのM&A件数は2003年より33%も増えた。金額(14億ドル)面では実に320%の成長ぶりだ。
サムスン経済研究所のチョン・サンウン・チーフ研究員は「海外投資分野が飲食業や貿易業から、家電、IT、石油化学など先端分野に移行いるほか、1件当たりの投資規模もますます拡大している」とした。
報告書は、中国企業が2008年の北京五輪と2010年の上海エキスポを機にグローバル化のスピードをさらに速めるだろう、と予想した。また、「中国企業のグローバル化は国内産業にも大きな打撃を与えるはず」と指摘した。
趙享来(チョ・ヒョンレ)記者
ホーム > 経済 記事入力 : 2005/03/23 20:18
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