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(回答先: ダイエー再建 支援企業に丸紅内定 経営陣再考が条件 (産経新聞) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 3 月 02 日 05:36:23)
ダイエー再生「DASH80」折り返し 「外の目」意識し改善
「自前主義」反省、連携を重視
「再生のために何が必要か」を検討するため、今年一月半ばから八十日間限定で始まったダイエーの社内プロジェクト、「DASH80」が、折り返し点を過ぎた。メンバーは、産業再生機構の十人を含む若手幹部中心の百四十四人。企業再生のスタートまで秒読み段階の今、自らの弱点を掘り下げ、企業風土をも変えようと議論を続けている。(粂博之)
◆募る危機感
「品ぞろえが物足りない」「値段が高い」「鮮度がよくない」。ダイエーが長年、自信を持っていた食品部門について、「常連」とも呼べるカード会員の顧客に意見を聞くと不満は大きかった。
スーパー全体が消費低迷で苦戦する中、ダイエーの売り上げは業界平均以下の水準で推移している。特に衣料品の低迷が響いているため、ダイエーと再生機構は「食品」を軸に、再建を目指す考えを持っている。
それだけに、消費者の率直な声に対する危機感は募るばかりだ。「仕入れ、物流、売り場がそれぞれどうやればよいかを考えよう」。プロジェクトメンバーの一人がこう話すのも、ダイエーでは、計画や目標が未達成でも「各部門が連携して次へつなげる機運が希薄だった」からだ。
こうした企業風土に風穴をあけようと、プロジェクトでは(1)既存店舗の収益改善(2)新規事業構築(3)リストラ−などテーマごとに六チームを発足。お互いに遠慮なく意見を言い合い、業務の流れから組織のあり方まで検討の俎上(そじょう)にのせている。
◆高いプライド
「今までの営業施策は『本部立案』でニーズが反映されなかった。現場と対話すると改善点が分かる」。プロジェクトのスタートから一カ月たつと、「本部立案」に携わったプロジェクトメンバーから、こんな言葉が漏れるようになってきた。プロジェクトを通じて、「危機感の共有」がジワジワ浸透しているのは、間違いない。
ただ、ダイエーの課題は、社内に残る“トップ意識”との指摘が少なくない。流通業界で「ダイエーはプライドが高い会社」といわれる。長い間、業界最大手の座を守り、人材育成や商品企画など独自のノウハウを蓄積した自信があるからだ。
それが何でも自社で行う「自前主義」を生み、結果として、バブル崩壊後の低迷から自力で脱しきれない遠因になったとの見方もある。
「社内外とのコミュニケーションを極めて重要視している」。プロジェクト統括リーダーの高橋義昭・経営企画本部長はこう強調。プロジェクトにかかわる再生機構は、ダイエーに対し、外部企業が流通業界からどうみられて、何が克服すべき課題か、機会あるごとに伝えているという。
「外部の目」を大切にいかに企業体質の改善を図るか。若手幹部たちがダイエーを再生できるか否かは、その一点にかかっているといえそうだ。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/02kei002.htm