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(回答先: ニッポン放送 フジに新株予約権 ライブドア比率、大幅低下へ (産経新聞) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 2 月 24 日 05:10:03)
ニッポン放送新株予約権発行
フジ逆奇襲 戦い法廷へ
フジテレビが二十三日、ライブドアに対抗し“逆奇襲”をかけた。ニッポン放送の新株をフジがすべて取得すれば一気に保有比率50%超の大株主となる一方、ライブドアは約16%の一株主に転落する。「目には目を」の奇策で、買収合戦の幕引きを図ろうとするが、ライブドアの堀江貴文社長は法廷闘争に持ち込む意向を即座に示した。決着の行方は依然不透明だ。 (経済部・桐山純平)
▽幕引きの思惑
「ニッポン放送はフジサンケイグループに残ります」。ライブドアの株式大量取得以降、沈黙を守っていたニッポン放送の亀渕昭信社長だが、この日は、晴れ晴れとした表情。日枝久会長らフジ側との共同記者会見で、「対ライブドア」への一枚岩ぶりをアピールした。
フジはライブドアの“奇襲”に対し、保有するニッポン放送株を25%超まで高めることで、ライブドアの支配がフジまで及ばないことを目指した。実際に目標を上回る33%まで確保した。
しかし、これはあくまでも最低限の防衛ライン。ライブドアがニッポン放送の親会社になってしまえば、フジサンケイグループの中核会社でもあるニッポン放送は実質的にグループから離脱。これまでの強みであるグループ一体経営はままならないことになる。こうした窮状を一気にばん回するための策がニッポン放送の事実上の増資引き受けという奇襲だった。
フジが新株予約権の権利をすべて行使すれば、ニッポン放送はフジの子会社となる。一方、ライブドアのニッポン放送株の出資比率は現時点の40%余から約16%になり、買収合戦に終止符が打てる公算だ。ある証券会社幹部は「買収合戦で新株予約権が使われたことは極めてまれだ。大胆な作戦だ。一気に、ライブドアつぶしにきた」と驚きを隠せない。
▽株主に不利益
その一方、買収合戦における新株予約権の行使は限りなく“グレー”に近いという指摘は多い。商法の規定では、新株発行は財務体質の改善や事業拡大など使途目的で、会社の争奪戦を想定していない。
さらに一般株主への影響も無視できない。今回の場合、ニッポン放送株の発行済み株式数は、三千二百八十万株から最大で約二・四倍の八千万株に増加、一株当たりの株式価値が薄まることから、ニッポン放送株は二十三日の終値から、下落する可能性がある。
実際に、会社の支配権維持のための新株発行をめぐり、持ち株比率が下がるなど不利益を被った株主が、新株発行を求めて訴訟を起こし、勝ったケースもある。亀渕社長は「ライブドアは違法の疑いもある手段で株を買い占めた」と、「目には目を」の強硬姿勢を見せるが、一般株主が犠牲になる可能性は否定できない。
▽一株主転落も
「突拍子もない手法で、トリッキーだ」。同日夜、東京・六本木の本社で会見に応じたライブドアの堀江社長はいつもの強気の口調ながらも、時折言葉をつまらせ、焦りの色は隠せなかった。
堀江社長は、法廷闘争に持ち込む方針だが、裁判の行方次第では窮地に追い込まれる可能性もある。定款変更や取締役の解任など会社の重要なことを決める株主総会での特別決議を否決する権利を失うどころか、一気に一株主に転落。堀江社長の唱える「インターネットとテレビの融合」の実現も難しくなる。
フジの日枝会長は「(ライブドアが訴えるなら)受けて立つ」と強気の構え。フジサンケイグループとライブドアの死闘は市場から司法に場を移して繰り広げられそうだ。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20050224/mng_____kakushin000.shtml