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米原油急騰、51ドル突破
連休明け二十二日のニューヨーク株式市場は、原油先物相場の急騰によるインフレ懸念を嫌気した売りで大幅な下げを記録した。ドルも主要通貨に対し独歩安となる形で急落し、長期金利の指標となる十年物国債も売られ、トリプル安となった。原油相場の高騰やトリプル安は堅調な米国経済に大きな影響を与え、景気が足踏み状態にある日本経済への波及も懸念される。
■4カ月ぶりの高値 NY原油
【ニューヨーク=寺本政司】二十二日のニューヨーク・マーカンタイル取引所の原油先物相場は欧米での寒波に伴う需給ひっ迫懸念などから急騰。取引の指標となる米国産標準油種(WTI)三月渡しは前週末終値比二・八〇ドル高の一バレル=五一・一五ドルで取引を終え、昨年十月以来、ほぼ四カ月ぶりに終値で五一ドルを突破した。
原油が再び五〇ドルの大台に乗せたことで、原油高を通じた個人消費や企業業績への懸念などが高まる可能性がある。
この日は欧州への寒波襲来でロンドン国際石油取引所の北海先物相場が急伸した流れを受け、取引開始直後から上昇。節目となる五〇ドルの大台を突破した後は、一時一バレル=五一・四〇ドルまで値を上げた。また、ブッシュ大統領が訪問先の欧州で中東地域での民主化にあらためて強い意欲を表明、米国と中東産油国との関係悪化を懸念する見方も買いを誘った。
ドル相場が主要通貨に対して大幅下落したことを嫌気し、投機筋を中心にドルを売った資金を原油など商品市場に避難させる動きも価格を一段と押し上げる要因につながった。
原油先物市場ではWTIの四−七月渡しも五一ドルを超える高値で取引されており、市場では三月の石油輸出国機構(OPEC)総会を控えて、投機的な買いが再び活発化しているとの見方が浮上している。
ニューヨーク市場の原油先物は、昨年十月に五五・六七ドルの過去最高値を記録した後は、四〇ドル近辺まで大幅に値下がりしたが、最近は四〇ドル台後半までじりじりと値を上げていた。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20050223/eve_____kei_____000.shtml