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宗教団体・創価学会がユング派の河合隼雄と深く親密な関係にあることは、奇異な印象を受ける。創価学会の名誉会長と河合隼雄とは、個人的にも親密な関係にあるようだ。そもそも宗教団体に所属する者ーとりわけ宗教団体のリーダー的な者ならば尚更のことであるーが、ユング心理学を認めるとしたならば、それは、自身の所属する宗教団体そのものを否定してしまうことになる。意外に思われるかもしれないが、それは次のような理由による。
ユング心理学において、治癒の源泉とされているものは、セルフ(自己・マンダラ)という元型である。このセルフは、神や仏と非常によく似ている。宗教において、神や仏を信仰することによって救われたり、癒されたりするが、ユング心理学においても、それと似通ったことが生じている。しかし、ユング心理学では、このセルフを神や仏と同一に扱うわけにはいかない。もしもセルフを神そのものだとしたならば、ユング心理学は心理学ではなくなってしまい、正に宗教思想そのものになってしまう。だから、ユング心理学では、セルフから神や仏のイメージが派生してきたのだと考える。要するに、セルフの概念は、神や仏よりもひとつ上の概念なのだ。つまり、ユング心理学は、あらゆる宗教ーカトリック・プロテスタント・禅宗・日蓮宗などといった伝統的な宗教や新宗教ーよりも優越した上位の思想だと自らを位置づけているわけである。
従って、宗教者や宗教団体がユング心理学に敬意を払い、優遇し、便宜を図るようなことを行うことは、自らの首を絞めることになり、自分自身の宗教者としてのアイデンティティを放棄したことになるのだ。
ユング心理学と宗教の関係については、次のWebサイトを参照。
http://www.k2.dion.ne.jp/~gorom/