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新聞・テレビは最後の「護送船団」
http://www.asyura2.com/0502/cult1/msg/763.html
投稿者 外野 日時 2005 年 6 月 25 日 02:36:11: XZP4hFjFHTtWY

(回答先: ジャーナリスト、物書きの勇気はどこに行った? 投稿者 真理を愛する者 日時 2005 年 6 月 24 日 09:40:49)

実はホリエモンVSフジサンケイで重要なことでありながら何故かどこも書かず表面化しなかった問題が一つあります。
それは新聞、そしてその系列のテレビ局というのは日本に残る最後の「護送船団方式」で守られた業界だということなのです。
これは今回の騒動に見られたような政府のフジ側への肩入れということなのではありません。
その業界に参入するには記者クラブなどの独占問題もあり、不可能に近い、ということなのです。
大手出版社の週刊誌や月刊誌などの記者ですら「記者クラブ」には参加できず、従って同じように政府や官庁、業界の会見には参加できず取材ができないということを考えてもわかるでしょう。
たしか新規に日刊紙会社を設立して、共同通信や時事通信の記事ですら買えないようにされて危機に陥ったという話もあります。
石原都知事への批判を各新聞社がやめたのは、石原都知事が都庁の記者クラブを有料化して年2千万円の使用料を徴収する、と言われたからだとか言う話もありましたね。
さもありなん、でしょう。

文庫版の『人間を幸福にしない、日本というシステム』カレル・ヴァン・ウォルフレン著には次のような一節があります。

「もう一つ、変わっていないのは、普通の人びとが日本の政治経済の構造について議論をし、どうすればそのありかたを変えられるか考えることを、当局が嫌う点である。政治エリートは人びとをできるだけ無知のままにしておこうとする。人びとが中産階級としてのよりよい人生を求め、根本的な改革を要求しないようにするためだ」

新聞・テレビ業界が「護送船団方式」でなくならない限り、読者、視聴者は”政治エリートは人びとをできるだけ無知のままにしておこうとする”回路からは抜け出せないのでしょう。
たとえば、日経新聞を辞めた人が次のように書いています。


メディアの情報操作 --狂った評価指標--
http://www5a.biglobe.ne.jp/~NKSUCKS/johososa.html

…日本では業界ぐるみで、新聞のミッションに対する根本的な認識が過っている。これらの結果どうなるかというと、権力(=官僚)とは絶対に戦わなくなる。事実、日経新聞は、権力の提灯記事は多いが、権力の決定的な腐敗や問題を暴いた実績がゼロだ。官官接待の調査報道をしたのは全国の市民オンブズマン(=弁護士)であり、田中角栄の金脈を暴いたのは立花隆(=フリージャーナリスト)である。新聞記者は権力の近くにいるので薄々知っているのだが、会社がやらせてくれないし、やっても全く評価の対象にならないばかりか、やる素振りを見せたら権力に嫌われる可能性があるので、評価を下げてしまう。実際、時間もないし、やれない仕組みになっている。日経は唯一最大の経済紙として日本経済の暗部を明るみに出す役目を負っているはず(私もそう期待して入社した)だが、全く正反対のことしかやる気がないのは悲しい限りだ。

 “前倒し”記事を書くには、情報を握っている権力(社長や官僚)にかわいがられる必要がある。権力との関係を悪くすると情報を貰えなくなり、いざという時に困るからだ。例えば、証券局長と仲が悪かったら、山一自主廃業決定の確認も取れなかっただろう。だから大蔵省の提灯記事を書くことが“隠れ社是”となり高く評価され、権力を監視するような官僚や大企業から煙たがれる記事は、評価を下げるだけだから誰も取材さえしなくなる。書いて出しても、デスクや部長が却下する。そして、社会は悪くなっていくのである。日経が、なぜ大蔵省の言いなりなのか、なぜ官僚の情報操作に加担するのか、なぜジャーナリズムとは程遠い反社会的企業なのか、良くわかって貰えただろう≫

  ※彼は今
   『My News Japan』 http://www.mynewsjapan.com/
   というインターネット紙を作っています。

次のものも参考にしてください。

免責制度を医療保険に導入しようと提案する日本経済新聞社社長
http://www.asyura2.com/0502/senkyo9/msg/967.html
投稿者 外野 日時 2005 年 6 月 12 日


しかし、朝日新聞社記者から鎌倉市市長になり、自治体として初めて記者クラブ制度を廃止した人が、インターネットで『JANJAN』 http://www.janjan.jp/index.php という市民新聞を始め、そこの記事が最近、質がかなり高くなってきました。そのうち大手新聞に対抗できるほどのメディアに成長する可能性もなにきしもあらずです。

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