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(回答先: 一度だけ報道されてすぐ消えたニュースの中には 投稿者 どうして? 日時 2005 年 1 月 11 日 09:44:55)
→ タイも加盟しているPTWCの「警告電送文」はどこに送られたのだろう?
そして誰が受け取ったのだろう?
少なくともタイ・地震監視センターでは受け取っていないという・・・。
○テレビ朝日報道ステーション 2005年1月10日(月)放送
【古館】
あのタイに津波が押し寄せたのはですね、地震発生からおよそ2時間後のこ
とだったんですが、実はちょうどその1時間ほど前にですね、タイに対して
ある所から「津波がやってくるぞ」というメッセージが実は1時間前に届け
られていたということがわかりました。
ちょっとこのフリップを見ていただきましょうか。
この赤い丸で囲まれた部分、これが地震発生から1時間後、震源にほど近い
ということで、インドネシアのスマトラの北部バンダ・アチェそれからアン
ダマン・ニコバル諸島、こういったところがすっぽり津波に包まれているわ
けなんですが、それから1時間経っての2時間後というと、この黄色いライ
ンのところまで津波が押し寄せているんですね。
スリランカ方向とそれからタイ方向で距離、幅が違うのはどうしてかという
と、水深が深ければ深いところほど、津波が伝わる速度が速いということで、
こんなに遠くまで来るという。こちらは幅が狭いということなんですが、冒
頭で申し上げたそのタイに届けられた「津波が来るぞ」というメッセージに
戻りますと、これは津波到着のおよそ1時間前にそのメッセージが来ている
わけですから、それがタイ国内に伝わっていたとすれば、実は被害は軽減さ
れていた可能性が出てくるわけです。
------------------------------------------------------------
【テロップ】
12月26日午前9時4分(現地時間)
――――――――――――――――――
地震発生から1時間5分後
【男性ナレーター】
<地震発生から1時間5分後、太平洋沿岸諸国へ1通の電文が配信された。>
【女性ナレーター】
<太平洋沿岸では津波の恐れはないが、震源地近くでは津波の可能性がある。>
【電送文書の画面・・・文章で赤くアンダーラインした一部をクローズアップ】
・・・THE POSSIBILITY OF A TSUNAMI・・・
【男性ナレーター】
<発信元の名はハワイにあるPTWC ― 太平洋津波警報センター>
【テロップ】
Pacific Tsunami Warning Center
【男性ナレーター】
1960年のチリ地震による大津波で太平洋沿岸各国が大きな被害を受けた
ことから津波警戒の国際的な枠組みが発足。
現在、太平洋沿岸の25の国と地域が参加している。
その中心になるのがハワイにあるこのセンターだ。
太平洋で大きな地震が発生すると、震源や規模、津波の可能性や到達時刻な
どの警報を参加国へ電送する。>
【テロップ】
PTWC(太平洋津波警報センター)ハワイ・ホノルル
【PTWC責任者のポケベルが鳴る】
♪ピピピピ・・・
【テロップ】
PTWCの地震学者 バリー・ハーショーン氏
【ハーショーン】
「オーストラリア近海で地震が起きた。発生から8分でこうした連絡が入る。」
「センターには職員が常駐しているので1分以内には対応できる。」
【男性ナレーター】
<今回の地震でも発生から15分後に“太平洋沿岸に津波の恐れなし”と発表。
そして1時間5分後に地震の規模が上がったため、震源地付近での津波の可
能性を付け加えた第2報を発信した。
加盟しているインドネシアやタイにも送信されたという。>
【ハーショーン】
「それらの国の沿岸は震源に近いので津波警報を直ちに出すべきだ。」
「しかし、加盟国がどれだけ津波対策に積極的に取り組んでいるかは分から
ない。」
<しかし津波の情報が現地の人々に伝えられることは無かった。>
【テロップ】
佐藤裕和 タイ・バンコック
【佐藤裕和】
「ハワイからの津波に関する情報をタイ当局は国内での津波警報として生かす
ことができませんでした。」
【テロップ】
(タイ)気象局
【テロップ】
地震監視センター ウェバントゥン予報官
【ウェバントゥン】
「PTWCからの津波情報を知ったのは―大きな津波被害が出たというニュース
を聞いて2時間以上たってからだった。」
【男性ナレーター】
<タイで地震や津波を担当している気象局地震監視センターはいったいどう
いう方法でハワイからの情報を受け取るのか、誰もわかっていなかった。>
【ウェバントゥン】
「PTWCからの警報は私たちのところには来ていない。担当者も決めていない
し、そもそもハワイと連絡を取ったことなどもう何十年もないよ。」
【男性ナレーター】
<結局、津波の警告は伝わらず、タイの気象局は津波警報を出さなかった。>
【ウェバントゥン】
「問題はインド洋に津波警報センターや津波計がないことだ。」
【男性ナレーター】
<太平洋では100以上の津波計が設置され、早期警戒システムが出来上が
っている。しかし津波が起きたインド洋などは、その対象外で津波計もない。>
【ハーショーン】
「その地域には津波計を持っていないので我々には情報がない。津波がある
かもしれないし、ないかもしれない。」
「もっと多くの人に知らせたいが、連絡先も知らないし、電送システムが何
もない。」
[画面:タイのTV局、女性アナウンサー]
【テロップ】
気象局長更迭を伝える タイのニュース番組
[画面:新たに任命された津波対策責任者(男性)]
【テロップ】
新しい津波対策の責任者 タムサロート氏
【テロップ】
タイ、インド洋の津波警戒システム構築を検討
[画面:タクシン首相]
【男性ナレーター】
<タイのタクシン首相は今回の事態を重く見て、津波警報を出さなかった気
象局長を更迭。以前から津波への警鐘を鳴らしていた元気象局長を津波対
策の責任者へ任命。
新たにインド洋の津波警戒システムを作ることを検討している。>
【タムサロート局長】
Q.警告が出ていれば犠牲者は少なかった?
「―それは多いにありえる。地震と違って津波は事前に警告を出せるからだ。」
「どの地域で津波が起こるか知っていれば、自ら危険から逃れられるので、死
者は少なかっただろう。」
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【古館】
まぁ、加藤さん、起きてしまったわけですけれども、やっぱりこれを一つの
教訓、反省材料としなきゃいけないという風に考えると、タイの今のシステ
ム、まだまだ杜撰なところありますねぇ。
【加藤】
そうですね、まぁこれから作るんでしょうけれども。
【古館】
はい。
【加藤】
タイは私住んでいたことあるんですけど、乾季と雨季しかなくて、テレビの
天気予報とか気象情報も物凄く簡単なんですね。
【古館】
はぁ。
【加藤】
私たち友人もですねぇ、地震はぜんぜん気にしてないし・・
【古館】
えぇ。
【加藤】
多分、ほとんどの人、津波というのは頭に無かったと思うんですね。
【古館】
う〜ん。
【加藤】
ですから、まさしく警報が出てれば、まぁ少しはその被害は食い止められた
と思うんですけれども、あのぉ代えられた人は10年以上前から、津波の危
険性を言っていたんですよね。
【古館】
あ、そうですね、ずっと、そのぅ敏感に反応していた人ですよね。
【加藤】
今まさに11月から2月は乾季で、観光のベストシーズンで書き入れ時なん
ですよね。ビジネス・・・あの、観光業界は。
そういうとこから反発があって、前は首切られちゃったんですけどね。
【古館】
あーはー。 どうしても人間というのは現世利益中心になりますけれども・・
【加藤】
ええ。
【古館】
こういうシステム、だからこそ取っとかないとダメですよね。うーん。
(了)