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□いったいファルージャでは何があったのか [イラク情勢ニュース]
http://www.freeml.com/message/organizer-news@freeml.com/0000749;jsessionid=aa7gq7r791
URUKNEWSイラク情勢ニュース (転送・紹介歓迎)
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2005年 1月9日 日曜日 Sunday,9January2005
[飛耳長目録]
☆いったいファルージャでは何があったのか
エレクトロニック・イラク 1月9日 英字報道から訳
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☆★ファルージャで自問しつづけるアメリカ人
AmericanstalkingtothemselvesinFallujah
エレクトロニック・イラク NigelParry,ElectronicIraq,9January
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http://electronicIraq.net/news/1770.shtml
2004年の4月と11月は、ファルージャへの米軍大攻勢の月として
記憶されるだろうが、たまたまニュースを見るだけの者は、最近にな
って、1月7日現在も米海兵隊がファルージャ市内でゲリラと戦闘を続
けていると知らされると、驚いて飛びあがるかもしれない。しかも米軍
は米中央軍司令部(CENTCOM)が「交戦中の相手」と呼ぶ者を標的
にして、空爆さえもおこなっているのだから。
奇妙なことに、ファルージャで継続している米軍の作戦行動につい
て、メディアは焦点をあてることを制限しており、中央軍のwebサイト
www.centcom.mil を訪問した者も多くのことを知ることはないだろう。
「キャンプ・ファルージャ」の文字が一部の発表の冒頭に見えること
はあっても、「ファルージャ」への言及は中央軍司令部の最近の発表
には見あたらない。「ファルージャ」のことを指す米軍の最近の流行り
言葉は「アンバル州」※である。この州は面積13万8501平方キロ、
人口80万以上を擁して、広大かつ不特定の地域だ。
※ 訳註: 冒頭のURLをクリックすると地図がある。
※ キャンプ・ファルージャ: ファルージャを包囲攻撃する米軍の
司令部が置かれている基地の名。同司令部を指すこともある。
米国政府が今の時期、ファルージャに焦点を当てられたくないと望
むのには、それなりの理由がある。ここ数週間、ファルージャ市内か
ら避難していた住民が市内に戻り始め、家族を一人も失わなかった
者でさえ、自分たちが住んでいたファルージャが完全に荒廃している
のを目にしているのだ。そこは夕方から明け方まで外出禁止令のもと
にあり、水道も下水設備も、あるいは電気さえも、つまり、まさしく公共
設備が使えなくなっていた。
BBCニュースとのインタビューのなかで、ファルージャ総合病院の理
事長代理サレハ・フセイン・イサウィ医師が、クリスマス・イブに市内に
入って目にした状況を報告していた。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/4124667.stm
私が市内にいるとき、ほぼ民家とビルの60〜70%は完全に潰
れ、損害を受けており、その時点では居住する段にはなってなか
った。
30%はまだ建ってはいたが、なんらかの損害を受けなかった建
物は一つとしてなかったように思う。
私の同僚の一人は・・・自分の家を見に行ったが、ほとんど完璧に
崩壊し、何もかもが家のなかで燃えているのを見た。
彼は近所の家に寄ってみたが、親類の一人が死亡し、犬が彼の
肉を食べたのを発見した。
米軍は大通りからは死んだ人々の遺体を片づけたが、家々の中
からは運びだしてないので、このような事態を私たちは多く目にす
ることになるだろう。
米軍の猛攻撃で瓦礫と化した街に戻って呆然とするイラク人は、そ
のうえ、全部の指紋と網膜スキャンを米軍検問所で義務づけられる。
ナイト・リッダー通信は2005年1月8日付で、イラク米地上軍の上
級司令官トーマス・メッツ中将がこれまで市内に戻った住民は4万人
に達すると発表したことを報じた。それはファルージャの人口30万人
の20%よりも少ない。(※) イラク暫定政府は市内に戻った数字を6
万人と発表した。
※ 訳註: 原文のこの部分には次のURLが張られている。
http://www.kansascity.com/mld/kansascity/news/world/10599363.htm?1c
※ 訳註: ナイト・リッダーでの報道は次のURL
バグダッドにいる記者の名前で書かれており、ファルージャで取材
している記者の名前は、安全上の理由から明らかにされてない。
http://www.realcities.com/mld/krwashington/news/columnists/tom_lasseter/10599377.htm
ネイションのトム・ディスパッチに掲載された1月7日付の記事では、
フリー・ジャーナリストのダール・ジャマイルが避難民の帰郷を待つ同市
の荒廃状況を伝えている。
http://www.tomdispatch.com/index.mhtml?pid=2109
・・・(ファルージャの)四分の三は、これまで爆撃ないし砲撃を受け
て荒れ果て、住民の大部分は既に家に帰ることを許されたけれど
も、廃墟となった市内で戦闘が続いている。(多くの家は既に存在
しない)。先月そこで展開された残虐行為は、手口においてこそ、
昨年4月の米海兵隊がファルージャ包囲攻撃に失敗した際になさ
れたものと似ているが、その規模ははるかに大きいものである。さ
らに言えば、今回、市内に入った家族からのレポートは、クラスタ
ー爆弾とともに化学兵器および燐(リン)を使った兵器を使用した
ことを示す証拠写真を持ち出した。2004年の最後の週に帰郷を
許された少数の住民は、市内から食料を持ち出して食べないよ
う、そして水もを飲まないよう指示する米軍作製のリーフレットを手
渡された。
今後の数週間ないし数ヶ月間に、われわれはファルージャで何が起
こったかについて、もっと多くのことを知るようになるであろう。国際的
な人権団体が数ヶ月後に発表する報告書のための調査で市内に訪
れる予定である。その一方で、スコット・バラード中佐はニューヨーク・
タイムズのエリク・エクホームに次のように語った。
http://www.contracostatimes.com/mld/cctimes/news/10588397.htm
民家への破れた水道管は一つ一つ修理しなければならないもの
の、主要な上水道ラインは数週間以内に修復されるだろう。今し
ばらく、住民は15ヶ所の貯水槽に容器をもって通い、家に持ち帰
る分を運ばなければならない。電気(の修復)は2、3ヶ月かかるか
もしれない。
人口30万の都市において、建造物の60〜75%が破壊され、公共
設備の修復に数ヶ月もかかるほど社会基盤が破壊されたもとで、いっ
たい、どのようにすれば住民の安全と平和な気分を醸成できるのであ
ろうか?
ファルージャで起こったことは、「テロとの戦い」のなかにブッシュ戦
略の自滅的な狂気が潜んでいることを、強く実証するものとなってい
る。「テロとの戦い」というのは、外国の占領に対するレジスタンス行
動と、民間人に対するテロ行為とのあいだの、国際法にもとづく用語
上の違いを理解していないように思われる。
ブッシュ政府は明々白々な事実を理解していない。つまり、ほんとう
の平和は、人々が生存基盤を脅かされず、住居と基本的な公共サー
ビスを享受し、安全だと感じるという状況においてこそ実現されうるの
である。ファルージャにおいては、平和は何世代も後退させられてし
まったのである。
全市および生活手段の破壊が人々の心に何年間も辛い荒廃を残
すことになるという事実を忘れたまま、米国は平和を簡単に修復でき
ると考えているようにみえる。ロサンゼルス・タイムスのトム・ペリーに
語った現地の海兵隊員は、「ファルージャからゲリラを追い出すため
に破壊が必要だったという言い分を、住民が受け入れるようになるだ
ろう」と信じている。
人はファルージャの30万市民がそのように納得するかと疑念を抱
いている。あるいは、イラク・レジスタンスへの支援がさらに増える結
果になるかどうかは、米軍がファルージャに何の種(タネ)を蒔き、ど
んな収穫を得るかにかかっている。ファルージャ住民は、文字通り何
年も、再建しながら、このことについて考えるだろう。他方、われわれ
は2、3ヶ月もすれば、それを忘れてしまうのだ。それは9・11を可能
にした無自覚の風潮と実によく似ている。
(以下、略)
NigelParry:
エレクトロニック・イラクおよびエレクトロニック・インティファーダの
創設者。
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※ URUKNEWS イラク情勢ニュース(webサイト)
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※ イラク・レジスタンス・レポート
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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