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米提唱の地震支援「中核グループ」構想、消滅へ
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ブッシュ米大統領がスマトラ沖大地震と津波の被災者を支援する国際的な枠組みとして提唱した「コア(中核)グループ」が解消され、近く国連に引き継がれることになった。エアリー米国務省副報道官が5日、「(支援の取りまとめを国連に明け渡す時期が)来るだろう」と認め、グループが自然消滅するとの見通しを明らかにした。イラク戦争と同様に「有志連合」を募り、独自の支援活動を繰り広げようとした米国の思惑は外れた。
5日の定例会見で、エアリー副報道官は、国連への引き継ぎ時期について、ジャカルタでの緊急首脳会議で議論されるとの見通しを示した。国務省高官も5日、「コアグループは永遠のものではない」と述べ、近い将来に国連と合流する意向を表明した。
ブッシュ大統領は昨年12月29日、休暇先のテキサス州クロフォードで記者会見し、日米とオーストラリア、インドの4カ国でコアグループを結成したと発表した。緊急を要する人道支援だけでなく、「長期的な復興計画にも取り組む」と説明したうえで、「さらなる国々が直ちに参加すると確信している」と明言。有志の輪が広がることに自信を示していた。
しかし5日の時点で、同グループはカナダとオランダを加えた6カ国にとどまっている。
同グループの特別作業班に関与している米政府当局者によると、グロスマン米国務次官が各国の外務次官らと連絡を取り合い、ワシントンの各国大使館や他の5カ国にある米大使館などを通じて、6カ国による被災地域での支援活動を調整している。だが参加国が少ないことから、限定的な役割にとどまっているという。
ブッシュ大統領が同グループを創設した背景には、根深い国連不信や、京都議定書からの離脱に象徴される単独行動主義があるとみられる。欧州連合(EU)などからは「これだけの災害救援を調整できるのは国連しかない」といった批判の声も上がっていた。
(01/06 12:11)
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http://www.asahi.com/culture/update/0106/001.html