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(回答先: 米、スマトラ沖地震被災地に空母など派遣 【日経=ワシントン28日共同】 投稿者 bunbun 日時 2004 年 12 月 29 日 11:53:07)
http://blog.goo.ne.jp/asaikuniomi_saigai/e/13ac01f75c3e777c05436796b8a9aa63
浅井久仁臣 私の視点「災害」
地震などの大災害が起きるごとに危機対応の遅れを指摘されます。戦争取材と被災地救援体験をもとに「私の視点」をお届けします。
2004-12-29 10:23:12 Weblog
政府、被災地域に自衛隊派遣
政府は28日、自衛隊をタイのプーケット島周辺の救難と捜索活動に派遣する方針を固めました。
タイ政府の要請を受けてとしていますが、果たしてそうでしょうか。資金援助とセットで日本側から持ちかけたのではないかと疑ってしまいます。援助の詳細は新聞各紙でご覧下さい。
「人命救助だから自衛隊だって何だって出来ることはすべてやる」という小泉節が聞こえてきそうですし、また国民は「そういうことだったら」と納得するでしょうが、私は異論を唱えます。
もし、人命救助が大切なら、私が指摘しているように、IRT-JFC(注)の派遣をなぜしなかったのか理解に苦しみます。こういった時のためにIRTを創設したはずです。確かに、派遣しようとしている国際援助チームの中に消防士も含まれていますが、あくまでもそれは、自衛隊が主体となり、海上保安庁や警察庁との合同チームです。IRTを乗り越えていきなり自衛隊を登場させるところに危うさを感じます。
ブログで昨日お伝えしましたが、スリ・ランカ政府は150人から成る国軍救助チームを送ると申し出たイスラエルに対して、派遣受け入れ拒否の態度を明らかにしました。日本政府が同様にスリ・ランカに自衛隊の派遣を申し出たかどうかは分かりませんが、もしそうしていたとしても恐らく断られていたでしょう。一番「気心の知れた(この場合、こちらの言うことを聞くと同義語)」国であり、また、邦人保護の観点からも国民に説明がしやすいタイに“白羽の矢”が当てられたとしか思えません。
(注)IRT-JFC国際消防救助隊:全国62消防本部から選抜された599名の救助隊員で構成されており、国際緊急援助隊のなかの救助活動を専門に行なうチームとして被災国へ派遣される。1987年に設立を決めたものの実行されずにいたが、阪神大震災を機に構想が実現された。最初の出番は1999年のトルコ西部地震。以降、13回出動している。出動体制としては、「消防本部単位でローテーションを組み、海外での大規模災害が伝えられるやいなや出動準備を完了。そして派遣決定を受けて、24時間以内に海外へ出発します」(総務庁HPより)となっているが、何と言っても全国から集めるために時間がかかってしまう。それと、政府専用機を使えばすぐに対応できるのだが、自衛隊法が邪魔をするのか、(専用機を)所有する自衛隊が面倒がって乗せたがらないのか分からないが、民間機に乗っていくために他国の救助隊に比べて初動が遅れてしまう難点を抱える。