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(回答先: Re: 追記:さすればさん、レッゾー・ヴォルテールの「文明の戦争」という表題の記事について 投稿者 さすれば 日時 2004 年 12 月 11 日 04:50:11)
無理難題を押し付けようとしたこと深謝いたします。秋以来「文明間の同盟」が登場してきたものですから・・・
自分の無知を棚に上げて実にあつかましいことを申してしまいました。フランス語版ですでに6月に出ていたこと、ティエリ・メイサン氏がレゾーヴォルテールの編集長であったこと(よくよく見たらスペイン語版にも書かれてありました)、『恐るべきペテン』(L’Effroyable imposture)の著者であったこと、今年8月ごろエル・ムンド紙にもその抄訳が出たことなどについての無知を恥じ入るしだいです。(エル・ムンド紙に出たのはひょっとすると私がスペインを離れてインターネットのチェックがほとんどできなかった時期なのかも知れませんが。)
今年の10月の国連総会でサパテロが「文明間の同盟」というコンセプトを提唱し、それを先日外相のモラティノスがエジプトでアラブ連盟に示して了承を受け、その動きを促進させるためにEU−アラブ間の連絡機関を創設することなどが報道されました。
http://www.asyura2.com/0411/war64/msg/103.html
もちろんこれはサパテロとスペイン首脳の知恵ではないでしょう。ただこの「文明間の同盟」が具体的にどういうことなのか、今の段階では図りかねます。単にネオコンの向こうを張って言葉面だけをひっくり返したものなのか(そんな軽い話ではないとは思いますが)、アラブ・イスラム世界に対するEUの長期戦略を示すものなのか、このコンセプトに関する詳しい解説を施した論文が出ない限り何とも言えません。ただこの概念がいきなり10月に登場したのではなく、ずいぶん前からこの線に沿って欧米各国とアラブ諸国との間で(恐らくイスラエルも含む)慎重に根回しが行われてきたはずです。
そこで、12月6日パリ発という日付でこの記事がスペイン語版に現われたわけですから、さては今から「文明間の同盟」に関連する論文を登場させるための布石か、と思ってしまったわけです。しかし6月に発表されたものが今でも無料で全文読むことができる、ということには、何かこれに関連する意味があるかも知れません。
特に緊急を要するものでもないでしょうから、私が1日少しづつの時間を作って2週間ほどかければ何とか阿修羅で日本語訳を示すことができるのではないか、と思います。