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12月10日 ◆ ふざけた野郎だ ◆ 日本政府を敵と呼んだ孫正義の戦い
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□★□ 天木直人 12月10日 メディア裏読み □
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◆ ふざけた野郎だ
◆ 日本政府を敵と呼んだ孫正義の戦い
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◇◆ ふざけた野郎だ ◆◇
10日の新聞は自衛隊の派遣延長に関する記事で埋め尽くされていた。その中で、私は朝日新聞の「検証 自衛隊派遣延長」の中に、重要な箇所を見つけた。今年の10月31日に、サマワの宿営地にロケット弾が撃ち込まれ、鉄製の食糧倉庫を貫通し、初めて施設に被害が出た直後の官邸でのやり取りである。
周辺から「撤退のシナリオを考えておく必要はありませんか」
と耳打ちされた首相は、こう言い返したという。
「そういうのはいい」
当時の複数の関係者によると、首相の胸中はこういうことだ。
「撤退すればブッシュ大統領の立場を弱めることになる。それなら最初から派遣しないほうがましだ」
さらにまた延長期間についても6ヶ月の延長案を唱える声を
「いつでもやめられるのに、なぜ短くする必要があるのか」
と一蹴したという。
派遣決定後の記者会見で、小泉首相は色々と延長の理由付けを述べている。しかしそんな会見の内容に意義を見つけようとするのは無駄だ。イラクの現状がどうであろうが、世論の反対が高まろうが、野党の批判がどうであろうが、首相は一切無視をしてとっくに派遣を決めている。自衛隊に被害がでても撤退しないであろう。ふざけた野郎だ。この国の政策を彼ほど独断的に一人で決めた首相が日本にかつていただろうか。日本の首相はここまで強大な権限を持っているのか。今の小泉首相は天皇以上だ。「朕は国家なり」とうそぶいたかつての帝王のようだ。小泉の如き男にここまでの権限を与えて何もできないこの国の政治家、メディア、国民は一体何なんだ。今日ほど腹の立った日はない。
◇◆ 日本政府を敵と呼んだ孫正義の戦い ◆◇
ソフトバンクの孫正義社長が、携帯電話の周波数割り当てをめぐって総務省を相手に戦っているのを私はかねてから注目して見ている。なぜならばどう考えても総務省の対応は不当であると思うからだ。周波数の割り当てを、国民経済の公正な発展の見地からではなく、天下り先のNTTドコモなど大手通信企業に優先して割り当てるという行政裁量の濫用が目に余るからだ。
すでに孫社長は周波数配分に関する差止め訴訟を総務省相手に申し立てているが、それでも不十分として、ついに米国という外圧を利用するあらたな戦略を展開した。10日付けの各紙は訪米中の孫社長が米通商代表部のカトラー代表補や米連邦通信委員会のパウエル委員長らと会談し、「周波数の割り当てが不公平、不透明なので総務省に意見書を提出しているが、米側も日本の手続きで感じることがあれば言ってほしい」と依頼した。これに対し米側も「日本市場の閉鎖性を示す事例として取り上げたい」と応じたという。
孫社長は、一連の会談を終えた後にワシントンで記者会見をし、「日本政府は敵だから、それ以外の国に働きかけるのは当然。日本国民にも競争で携帯電話の料金が下がるのは好ましいはずだ」と力説した。
この孫社長の態度は、私にベンジャミン・フルフォード氏を思い出させた。フォーブズ・アジア太平洋支局長であるカナダ人のフルフォード氏は、「泥棒国家日本の完成」、「ヤクザ・リセッション」、「日本がアルゼンチンタンゴを踊る日」などのベストセラーを書いて、日本の支配者層構造の癒着を追及している硬骨のジャーナリストである。その彼がかつて私との対談で、やくざに「カマボコにしてやる」と脅かされた時に、日本の警察ではなく米国大使館に駆け込んで助けを求めた話をしてくれたことがある。つまり日本の警察はやくざと癒着して頼りにならないが、米国の外圧を使えば日本の警察も自分を守ってくれるはずだということである。
日本の行政府はすすんで国民の利益の為に働くということはない。米国からの外圧があってはじめて動き出す。腹立たしいというよりも悲しい。
http://homepage3.nifty.com/amaki/pages/ns.htm