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(回答先: 大統領権限で新たな攻防 ウクライナ、選挙戦に突入 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2004 年 12 月 06 日 18:44:32)
12/06 17:44 西部への敵対心渦巻く 与党牙城のドネツク
「野党の大集会こそまがいものだ」「西部は切り離した方がいい
」―。ウクライナ大統領選の与党候補ヤヌコビッチ首相の出身地で
、与党が牙城とする東部ドネツク州。世界有数のドネツ炭田が広が
る炭鉱の街では、ヤヌコビッチ氏の「当選」を取り消した最高裁決
定への不満が広がる一方、野党地盤の西部地域への敵対心が渦巻い
ていた。
旧ソ連時代からの石炭産業の隆盛で、人口約百万人を抱える州都
ドネツク。幹線道路では与党陣営のシンボルカラーの青を使い「ヤ
ヌコビッチ―ウクライナ大統領」と大きく書いた看板が目につく。
車で一時間半ほどの郊外ドブロポリエの炭鉱では、顔も作業着も泥
だらけになった労働者らが、大統領選挙の混乱に怒りをあらわにし
た。
ヤヌコビッチ氏はクチマ大統領の抜てきで首相に就任する前、同
州の知事を務めていた。死と隣り合わせの地下数百メートルでの坑
内作業を続けながら、ソ連崩壊後は低賃金を強いられた炭鉱労働者
らは「石炭産業をよく知っているし、給料や年金が上がった」と同
氏を評価する。
東部地域にはロシア語を話す住民が多く、ウクライナ語を重視す
る西部地域からの疎外感も根強い。
ロシア・ウラル地方の炭鉱で働いたドイツ人の父とロシア人の母
を持ち、幼少のころウクライナへ移った炭鉱労働者アレクサンドル
・シミットさん(36)は「西部に行ってウクライナ語を話しても
、ロシア語風のなまりが分かると物も売ってくれない」と訴える。
野党候補ユシチェンコ元首相を支持して首都キエフ中心部で続く
大規模集会についても、シミットさんは「米国がスポンサーになっ
ている」と吐き捨てるように言った。
地元の劇団関係者(38)によると、住民の間では「ユシチェン
コ氏が大統領になれば、ロシア語を一言話すと指を切られる」との
うわさまで広まっていたという。
同州はウクライナでの連邦制導入を視野に、自治権拡大のための
住民投票を来年一月に行う方針。ウクライナ経済は東部の工業地帯
が支えてきたという自負がある。住民の一人は「西部との関係がこ
れ以上悪化すれば、経済も断絶するしかない」と話した。(ドネツ
ク共同=三宅利昌)
20041206 1743
[2004-12-06-17:44]