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周辺国にも影響…モルドバ反政府集会
2004.11.30 東京朝刊 7頁 国際面 図有 (全659字)
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■モスクワ、改革派・共産支持者にらみ合い
【モスクワ=佐藤貴生】ウクライナ大統領選をめぐる混乱は、他の旧ソ連諸国にも影響を及ぼし始めている。事態収拾の遅れは周辺国の政情不安をあおりかねないとの懸念も広がっている。
ウクライナの隣国、モルドバでは二十八日、民主勢力が親露派のウォロニン大統領率いる共産党政権への抗議集会を開いた。インタファクス通信によると、首都キシニョフ中心部での集会には最大五千人が参加した。
政党連合、「民主モルドバ」のブラギシュ委員長は集会で来年に予定される議会選挙に触れ、「政権側は大規模な票の操作を準備している。モルドバはウクライナの二の舞いになるかもしれない」と政権側を牽制(けんせい)した。
モルドバは、ウクライナと同様に、東部のドニエストル地域にロシア系住民を抱えており、一九九二年には政府軍とロシア軍が衝突している。
一方、カザフスタンとウズベキスタン、キルギスの三カ国の大統領はロシアのプーチン大統領に続き、ヤヌコビッチ首相の大統領就任を祝福する声明を出した。いずれも旧ソ連時代にキャリアを積んだエリートで、任期延長や個人崇拝を進める一方、富の集中で腐敗を招いているとされる。
二十八日にはロシアの首都モスクワでも改革派政党と共産党支持者がウクライナ大統領選をめぐってにらみ合い、国内世論が先鋭化している実態を見せつけた。ロシアの選挙専門家、パブロフスキー氏は「ロシア政府がユシチェンコ氏の当選を認めてしまえばロシアも一年以内に大規模騒乱に見舞われる」と国内への影響を分析している。
産経新聞社