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(回答先: ウクライナ 議会が選挙無効決議 (東京新聞) 投稿者 新世紀人 日時 2004 年 11 月 28 日 12:52:03)
首都は”オレンジ解放区”
野党支持数10万人 警官、兵士のみ込む
【キエフ=滝沢学】手にする小旗も身につけたマントも横断幕も、すべてオレンジ一色だ。ウクライナ大統領選の決戦投票から1週間が過ぎた27日の首都キエフ。政権のよる票の操作疑惑が次々と明るみに出たことで、街は野党候補ユシチェンコ元首相のシンボルカラーで埋めつくされている。
「これはオレンジ革命だ」─。行き交う市民は既に野党候補の逆転勝利を確信したかの様子。人口約260万の首都に集結した野党支持者は数10万人といわれ、連日増加し続ける。政府庁舎前は27日もデモ隊が包囲し、前日からの封鎖は解けていない。
「どちらの候補を支持するかって?それは話せないよ」。警官はそう言って”オレンジ軍団”の談笑の輪に戻った。
これまで平日夕方のデモ隊のパワーも格別だった。勤め帰りの人が加わり「ユシチェンコ、ユシチェンコ」の大合唱。連帯する車もクラッションを響かせ、市内は鳴動。リボンや小旗を配る野党陣営のテントが立ち並び、市民はリボンを奪い合う。リボンがない車や人には、支持者が勝手に結び付けてVサインを送り、仲間入りさせた。
人々の合唱は深夜や未明もやむことがない。
「こんな政府を守ることは恥ずかしいことだ」。氷点下に冷え込んだ深夜、大統領府前では、野党支持者が対峙する警察官に話しかける。流血の事態を懸念し、神父も姿を見せて説得に当たった。
「息子が治安部隊にいるの。絶対、銃を使うような事態になって欲しくない」。初老の女性は心配そうな顔つきだ。
こうした願いは兵士の心情にも響く。市民が大統領府に初めて迫った23日の深夜、ジュラルミンの盾に次々となでしこの花を付けられた応援の特殊部隊員約50人は、大統領府に入らず引き揚げた。「警察は国民の側へ!」大歓声がわき上がった。
ユシチェンコ氏が約75%の得票率を獲得した首都キエフは、もともと野党の地盤。しかし、与党ヤヌコビッチ首相支持のため東部からキエフへ駆り出された炭鉱労働者らの中には、”オレンジ軍団”のテント村で食事や休憩場所の提供を受ける一団もいた。
「ソ連崩壊の1991年、ウクライナは独立と民主主義の二つを手にするはずだった。でも達成できたのは独立だけ。13年が過ぎ、ようやく民主化も手にできそうだ」。会社員コリチュクさん(22)は「ユシチェンコが勝利するまで抗議集会は続く」と予言した。