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(回答先: 天木直人・メディア裏読み（11月10日)リビアと南アの核放棄/ファルージャ掃討作戦の報道にいらだたしさを覚える 投稿者 天木ファン 日時 2004 年 11 月 10 日 15:12:42)
私と違って、中東の各地で要職にあり、現地体験されている方ゆえに、心強い限りです。
私は朝日新聞をとっていますが、この３年は特に、苛立ちなくしては読めません。もちろん、しんぶん赤旗も、多少の苛立ちは常にですが。
テレビはといえば、朝から子どもと、苦笑いか怒りの連続です。そして、ため息です。どうして、こうなってしまったのでしょうか。
今日はしんぶん赤旗の集金に行き、日曜版のそれを取り始めて２ヶ月目の方が、「申し訳ないけど」と中止の申し出。「さしつかえなかったらでいいですが、あのう、面白くないでしょうか」と、おききしたのですが、「うちは、産経と聖教新聞といっぱいとっているので・・・」と明るく答えられました。
ファルージャでの戦闘など、私が言わない限り、一言も出てきません。いったい・・・。他人事なのです。戦争は。テロも他人事。香田くんの首切り事件もまた、従って、関係ないこと。「余計なとこに行かなければ、あんな目にあわずにすんだのよ」と、つじつま合わせて、ピリオドです。
今起こっていることの根源など、どこふく風ですね。思考停止をすることによって、精神的にしんどい領域から遠ざかるのでしょうか。そうした民度をうまく利用して、軍国化への導きは、いとも易々と進められているようで、気味が悪くなります。
こうした傾向は、今に始まったことでなく、国民性といってもいいのでしょう。右翼の方ががたがいう、平和ボケとか、平和教育の弊害は、私もまた、違った意味で感じます。
なぜなら、反戦・平和活動のねっこに、いつも、私は、戸惑いを覚えます。
例えば、今のブッシュががなり立てている「反テロ戦争」ですが、テロという駒を使うこの戦争は、まさに、「テロリストの存在ありき」の戦争です。
この嘘を大方理解しているはずの運動家でさえ、今回のようなテロが起こるたび、「人質をとって、要求が聞き入れられなければ、殺害するなどという卑劣な行為は、いかなる事情でも許されない」と繰り返す政党に同意します。また、さらに軟な反戦活動家は「何もしないレジスタンスは応援する」などという笑止発言を繰り返します。
いったい、ファルージャをはじめとして、イラクは戦争状況ではないのでしょうか。全土にレジスタンスが蜂起、まさに無謀な民族抹殺に向う命をかけた抵抗が起こっているのではないでしょうか。そういうとき、不幸にも、香田くんがつかまり、沸点に達したレジスタンスの手に落ちたのは、誰のせいでしょうか。
言下に自衛隊撤退拒否を顔色も変えずに宣言したコイズミは、まさに、戦犯だと思います。ファルージャは戦地なのですから。その取引にこめられていることに、同意したのですから。
潜在的心理にこびりついている、「テロリスト憎し」は、ブッシュが、どんなに惨い理不尽なことを見せ付けてくれても、また、コイズミがどんなに冷酷な発言をしようとも、うまく、「このテロ憎し」がかわしてくれます。
９・１１がブッシュ政権のやらせであったとしても、ビンラディンが死んでいても生きていても、そんなことにはお構いなしに、都合よく人々を酔わせる媚薬となります。
米国民にとっては特に効果があったようで、ビンラディンの存在をちらつかせただけで、選挙に影響が出るといったふうに。
あまたの掲示板では、左翼的な傾向のそれでさえ、右翼が跋扈しています。嫌気が差して遠ざかるものがあれば、さらに、目をおおうばかりの状況となります。体制に載る方が何ぼラクチンかは分かりますが、この期に及んで、もと左翼傾向の強い革新的な掲示板であれば、情けないだけではすみません。
天木さんは、ここ阿修羅で、精力的に参加されています。
私は、天木さんのような方が、どんどん、掲示板に頻繁に登場していただき、掲示板世論というものをリードしていただきたいと思っています。ほか、良心的な方々も、もちろん、多くいらっしゃいますが、集会にも参加され、外務省を辞められたいきさつも具体的であり、心情的に近しいと思える方であるがゆえに、一方的であれ、その発言に日々、接することができることは光栄です。
ご多忙とは思いますが、どうか、今後とも、よろしくお願いいたします。
メディア界も、今のままの右翼傾向では、イクラなんでも、沈没するでしょう。反動は反反動がなければ、効果もありません。そろそろ、本格的な活動の到来時ではないでしょうか。
天木さんのような方こそ、眠りに甘んじているかのような各界大御所に、揺さぶりかけていただきたいと思います。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。