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既知情報:詳しい研究書もあるが探す時間がない。電網検索情報
http://www.asyura2.com/0411/war62/msg/567.html
投稿者 木村愛二 日時 2004 年 11 月 07 日 04:51:25:CjMHiEP28ibKM
 

(回答先: 天皇を「平和の象徴」に 米国機密文書で判明 (共同通信) 投稿者 彗星 日時 2004 年 11 月 07 日 02:45:19)

これは既知情報:すでに、詳しい研究書もあるが探す時間がない。

書名も出てこない。とりあえずの電網検索情報を示す。

1)------------------------------------------------------------
http://www.erc.nagasaki-u.ac.jp/(3)kouzaannai/(1)sennta-syusaikouza/(1)genngozemi/tuusin/gengo15.html
[中略]
酒井直樹は、最近、『文学』(岩波書店)に寄稿した「占領と国民主義」という短い論説の中で興
味深い事実を指摘している。

  日本占領のための合州国政府の計画はすでに真珠湾攻撃の翌年から練られていた。戦争中の日
本の東アジア支配の構想を横領するかのように、当時少壮の東アジア学者エドウィン・ライシャワーは戦争省への提言のなかで天皇制を基軸にして日本占領を構想している。「慎重に計画され
た戦略にしたがって、我々は思想闘争に勝利する必要がある。その第一歩とは、当然のことなが
ら、日本国内の協力的な集団を我々の側に引き入れることである。この集団が仮に、日本国民の
少数部分を代表するものであるならば、それはある意味で傀儡政権ということになるだろう。日
本はこれまで傀儡政権を戦略として幅広く利用してきたが、利用した傀儡が十分に機能しなかっ
たために大きな成功をおさめることはなかった。しかし、我々の目的にとっては、最良の傀儡を
日本自身が産み出しているのだ。我々の側に喜んで協力させることができるだけでなく、中国に
おける傀儡がつねに欠いていた、膨大な重みをもった権威をかれ自身備えもつ、そのような傀儡
が産み出されてきたのである。私が言わんとするのは、勿論、日本の天皇のことである。」(「ラ
イシャワーのメモランダム」)傀儡として利用するためには、天皇裕仁に戦争責任を帰してはなら
ない、と1942年の段階でライシャワーは主張していた。日本占領中合州国は、日本の人民から「日
本人の自覚」の基となる国民的伝統や国民文化の感覚を奪おうとはせず、天皇は国民的統合の象
徴として「日本人全てが一体である」という情緒を支える制度的な保証として温存された。とい
うことは合州国の日本占領の構想では、日本人の国民主義は何よりも占領のための道具の役割を
果たしていた。ライシャワーの構想が直ちに合州国の占領政策に結実したわけではないが、その
後の歴史はそれが基本的に彼の構想と矛盾することなく展開したことを教えてくれる。
                               (『文学』2003年 9-10月)

酒井は日本占領が「巧くやれば、露骨な植民地支配の体制を作らなくても、国民国家の領土の外にある地域により有効な支配の、いわば、生きた証拠」であり、イラク占領と平行的に米国政府内で論じられていることをふまえて、上記の小論を書いている。
------------------------------------------------------------


2)------------------------------------------------------------
http://www.php.co.jp/bookstore/serial/12/12_1.html
[中略]
保守合同の後、社会党が選挙で第二党になったことがある。当時、駐日大使のライシャワーにインタビューしたジャーナリストが、「今度の総選挙で第二党になった社会党が次の選挙で第一党になり、非武装中立を実行したらどうしますか」と質問した。すると、ライシャワーは「すぐにアメリカ軍は日本に進駐します」と答えている。つまり、講和条約を結んで日本が独立国になったのだから、勝手に非武装中立を宣言しても仕方がないと見るかと言えば、アメリカは見ないと言っているわけである。そして、もしそんな政権が出たら、講和条約を破棄して、直ちに再占領すると大使が明言したのである。

 なぜ、日本の非武装中立をアメリカが認めないのか。日本を非武装中立にしたら、ソ連が入ってくるに決まっているからだ。当時のソ連は極東軍を増やし、ポート・ツー・ポートで日本に上陸する力を持っていた。ポート・ツー・ポートというのは、海岸で戦争しないで港に輸送船をつけて上陸する力があるということだ。日本がソ連の支配下に入ることは、アメリカにしてみれば座視しがたい事態である。
 [後略]
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