アラファト・パレスチナ自治政府議長のソウハ夫人（４１）は１２日午後、パレスチナ自治区ラマラでの議長の遺体埋葬に立ち会わなかった。パレスチナでは、外国生活が長い夫人に対する風当たりが強く、議長の容体や財産分与をめぐって指導部との確執も表面化。悲嘆にくれる人々が夫人に怒りの矛先を向けるのを避けた措置とみられる。

　ＡＦＰ通信は、自治政府関係者の話として、ソウハさんは午前中のカイロでの葬儀に参列したあと、そのままカイロにとどまり、今後はチュニジアかフランスに向かうと伝えた。

　ソウハさんはパレスチナの富裕な名家の出身で、フランスで教育を受けた。００年秋に始まった第２次インティファーダ（対イスラエル民衆蜂起）で、生活の拠点をパリに移していた。

　ソウハさんは、入院中の議長を見舞いに訪れた自治政府首脳を「（議長を）生きたまま葬るつもり」と批判したが、地元では議長の容体情報を明かそうとせず、面会も制限したソウハさんを「議長を私物化している」と非難する声が出ていた。 (11/13 12:17)

http://www.asahi.com/international/update/1113/004.html

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