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【イラク駐留の小隊が、命令を拒絶。】 [反戦翻訳団] ※2
http://www.asyura2.com/0411/war61/msg/1254.html
投稿者 white 日時 2004 年 10 月 28 日 22:57:15:QYBiAyr6jr5Ac
 

(回答先: 【イラク進駐軍内部での造反】 「死刑宣告」的任務の実行を拒否した陸軍小隊の内幕話 [反戦翻訳団] 投稿者 white 日時 2004 年 10 月 28 日 22:54:39)

□【イラク駐留の小隊が、命令を拒絶。】 [反戦翻訳団] ※2

 http://blog.livedoor.jp/awtbrigade/archives/8170607.html

【イラク駐留の小隊が、命令を拒絶。】Jeremy Hudson, The Clarion-Ledger MISSISSIPPI NEWS(2004/10/15)

原文:Platoon defies orders in Iraq
翻訳:203号系統

訳者より:先に寄稿いたしました【イラク抵抗斗争報告8月23〜25日(Iraq Resistance Report )】の中にも、米軍輸送車列に対するある日の攻撃の記事がありました。

【(訳注:8月24日)火曜夕方、al-Latifiyahに於いて、燃料輸送車列に対する待ち伏せ攻撃によって7名の侵略兵が死亡。】
Baghdad南方に町al-Latifiyahに於いて、火曜日の夕暮れ時、イラク抵抗軍が合州国の車列を待ち伏せ攻撃。Mafkarat al-Islamの現地特派員によれば、この抵抗攻撃によって2輌の燃料輸送車が炎上し2台のハンビーが破壊された。ハンビーは、1台が燃料輸送車列の前方に、もう1台が車列の最後尾を走っていた。
2台のハンビーに搭乗していた少なくとも5名の兵隊が死亡し更に2名が燃料輸送車の中で焼け死んだ、と傀儡警備員も確認している模様。待ち伏せの直後に戦斗が発生したが、米軍増援部隊が現地に到着した時には、抵抗戦士は速やかに撤収することに成功。(引用終わり)

以下の文中にもあるように、輸送部隊は攻撃されて当たり前のような状況のようです。今回は、輸送部隊側の兵隊たちが援護無しでの輸送任務を小隊まるごとで拒否して逮捕されたと云う記事を、翻訳してみました。


*******

フォート・ジャクソン(訳注1)や南東部周辺からイラクに動員された陸軍予備役小隊の17名が、燃料を配送する「決死的任務( suicide mission )」を拒否して逮捕されている。と、彼らの仲間たちが木曜日に明らかにした。

この兵隊たちは、水曜日にイラクのTaji(Baghdad北方に位置)に向かうよう受けた命令を拒否した。何故なら彼らの車輌が最早「使い物にならない代物 (deadlined)」であり極めて危険と思われたから、とJacksonに住むPatricia McCookさん( Larry O. McCook軍曹の妻)は話している。

彼女の話では、木曜日の朝5時に掛かって来た混乱気味の電話で夫から聞いたのは、Hinds郡(訳注2)刑務所の刑務官だったMcCook軍曹そしてSouth Carolina州Rock Hillからやって来た第343補給中隊の16名が、彼らの持つ権利を読み上げられたのち軍兵舎からテントに身柄を移された、と云うことであった。

North Carolina州Rocky MountにあるWesleyan Collegeの裁判研究かつ軍法専門家であるMark Stevens助教授によれば、小隊は意図的な命令拒否により、除隊処分・給金没収そして最大5年間の投獄の処罰を受ける可能性がある。

木曜日の時点では、小隊の拘束に関して軍関係者は肯定も否定もしていない。

Bonnie Thompson下院議員は、Mississippiの兵隊たちのために、彼らが不当に扱われていないかどうかの調査を開始するよう議会に対して質問状を本日提出する、と述べている。

「貧弱な装備で危険な状態に置かれている軍人を、一人も出してはならん。と、私は考えておるのでございます。」と家族の要請を受けたThompson議員は述べた。「軍用車輌に防弾装甲が施されていないとか、防弾チョッキが古くて役に立たないとか云った同じような不満を、軍人の家族たちから伺っておりました。1500億ドル以上を投入すればイラク駐留の我が軍に装備を支給できるだけに、由々しきことと思われるのであります。」

「Bush大統領は軍の装備が十分であるとの立場におられますが、若しこのような状況が真実なのであれば、彼が国家に対してどれ程に誠実であったのか疑問を呈せざるを得ないのであります。」と、Thompson議員。

第343部隊は、燃料と水の供給を主任務とする補給部隊であり、一等軍曹以下3名の女性と14名の男性から成り立っている。

「私は、(木曜日の)朝に別部隊の士官から電話を受けました。私の夫と隊員たちが決死的任務を拒絶したと云う出鱈目な理由でもって逮捕されてしまったそうなんです。」と、24歳の予備役兵Michael Butler軍曹の妻Jackie Butlerさん( Jackson在住)は語っている。「私の夫が命令を拒否する程でしたら、事態は相当深刻であったに違いないと思います。」

小隊は、Alabama, Kentucky, North Carolina, MississippiそしてSouth Carolina各州からの兵隊で構成されていました。と、ご自身の娘Amber McClennyさんも逮捕されてしまっているTeresa Hillさん( Alabama州Dothan在住)が話して呉れた。

木曜日の早朝、McClennyさん(21歳)は、彼女の母親の留守番電話に助けを求める伝言を残していた。

「彼らは、私たちを無理やり拘束しています。」McClennyさんの言葉である。「今では、私たちは囚人になってしまった。」

McClennyさんが母親に語っていたところでは、水曜日に彼女の部隊はイラクの他の部隊宛てに燃料を供給しようとしていたのだが、燃料に水が混ざり駄目になっていたので出発したもとの基地に引き返したのだそうだ。

通常の場合、小隊は武装ハンビーとヘリコプターに護衛されるのだが、水曜日にはそれが付かなかった。とMcClennyさんは母親に語っていた。

小隊が運行していた輸送車列は過去にも攻撃を受けた経験があり、まともには持ち堪えられなかっただろうと彼女が言っていたことを、Hillさんは教えて呉れた。

まともな装備無しで任務に送り込まれた他部隊の話と、状況が同じである。

飛行連隊でも、旧式の暗視眼鏡( night-vision goggles )や古いミサイル回避装置を装備してイラク上空での危険な任務に就くよう強制されていることに、不満が出ている。

軍隊が十分な装備を兵隊に支給しないため、兵隊の家族が防弾チョッキを買い与えている。と云う話は、最近の大統領候補TV討論会でも話題に出ていた。

Patricia McCookさんは、二等軍曹である夫は命令不服従の結果厳しい処遇となろうことを良く判っている、と話している。しかし彼は、部下たちをあの世に旅立たせてしまうことを、善しとしなかったのである。

「夫たちが使わなければならない3台の車では何も対処できないって言っていました・・・あんな良く燃える車に乗って行くなんて、安全な訳がないって。」

Hillさんが言うには、彼女の娘が所属する部隊で運行している輸送車は時速40マイル(訳注:時速約65km)も出ないのである。

「99パーセント待ち伏せ攻撃を受けるって、みんな判っていたんです。」娘さんはそう言っていたそうだ。「そして、反撃する術を持っていませんでした。」

Vicksburgに住むKathy Harrisさんは、Aaron Gordon君(20歳)の母親である。彼女の息子もまた収監されているうちの一人である。兵隊たちが弁護士に接見させて貰えないで居ると聞いていたことが、彼女の一番の心配事である。

Stevensによれば、若し兵隊が収監された場合、7日間以内に判事の聞き取りを行うことが法的に必要とされている。

小隊の形勢は時間が経てばより悪くなる、とHarrisさん言っている。彼女の息子が、若し彼が司令官から身体拘束的な罰則を受けるとすればどのようなものになるのか調べて欲しいと、今週の頭に電子メールを寄こして来たそうである。

しかし、South Carolina州Rock Hill在住のNadine Stratfordさんが言うには、彼女の名付け子( godson )Colin Durham君(20歳)はイラクで宜しくやっていた、と云うことである。部隊が拘束されてから、彼女のところには彼から何の連絡もない。

「1ヶ月ほど前に話しをした時には、とても元気でおりました」とStratfordさんは言っている。「まるで家に居るみたいだ、って言っていたんですが。」


*******

訳注1:フォート・ジャクソンに関しては、以下もご参照下さい。
【4割の陸軍予備役が、フォート・ジャクソンへの届出を行わず。】Carleston.net(2004/9/11)


訳注2:Hinds郡の関連記事を一つご紹介。
【暗いニュースリンク:電子投票---表舞台にはまだ早い】ハワード・ディーン(2004/6/14)

訳者より:自殺行為的任務( suicide mission )と云う言葉を、今回は「決死的任務」と云う良く言われがちなプロパガンダ的表現にしました。兵隊が任務で死ぬことは決して不思議なことでは無いのですが、それを逆転させて死ぬことが兵隊の任務であると考えると、このような「自殺行為的任務」が正当化されます。しかし、これは大きな勘違いです。彼らは命令不履行によって逮捕・監禁されておりますが、任務完遂ではなくて任務実行を目的にしてしまった上層部に非がある、と私は考えます。
 また、装備云々と議員さんが語っておりますが、そう云う問題に帰着させてしまうと、碌な装備も整えずに戦争を始めた自分たちの非を自ら暴露することになりはしないでしょうか。 

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