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(回答先: Re: すとてすとん7 投稿者 エイドリアン 日時 2004 年 12 月 21 日 16:09:17)
探査機の状態は正常 (2005年1月14日10:20)
昨日(日本時間)打ち上げられたディープインパクトは、探査機の状態も正常で、順調に飛行を続けています。
打ち上げ後、ロケットから切り離されてしばらくの間、探査機は「セーフモード」と呼ばれる状態に入っていました。探査機のいちばん基本的な部分を除いて全ての機器の電源がオフになったまま、地球からの指令を待っているという状態です。このモードに入ったまま、探査機は自動的に太陽電池パネルを展開し、宇宙空間での定常状態になりました。今はセーフモードを脱しています。
JPLのプレスリリース (英語)
彗星に衝突し、クレーターを作るディープインパクト探査機 (想像図、NASA提供) |
ディープインパクトは、彗星に弾丸を撃ちこみ、彗星の内部構造を解明しようという大胆なプロジェクトです。全体で約1トンという小さい探査機ではありますが、彗星内部を詳細に観測することで、彗星についての科学的なが知識が深まることが期待されています。アメリカ東部時間で2005年1月12日午後1時47分(日本時間では1月13日午前3時47分)にアメリカ・フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から打ち上げられ、7月4日、彗星に弾丸を衝突させる予定です。
■ ディープインパクト 探査の概要
その名の通り、彗星に大きな弾丸を撃ちこみ、それによって開く穴を観測して、彗星の内部構造を明らかにする…この、大胆かつ壮大な計画が、ディープインパクトでです。
ディープインパクト探査機には、彗星に打ち込まれる、重さ370キログラムの銅製の弾丸が積まれています。この弾丸が撃ちこまれる彗星は、テンペル1彗星(P/Tempel1)です。
弾丸は、探査機から切り離されて彗星に向かい、最後は彗星に衝突します。この弾丸により、彗星には深さ25メートル、さしわたし100メートルくらいのクレーターができると考えられています。そして、彗星の内部の物質が衝突によって放出されると考えられます。
ディープインパクト探査機に搭載された、広角及び狭角のカメラにより、この衝突によって開いたクレーターなどを詳細に観測します。これによって、彗星の内部の構造を調べる予定です。また、赤外線スペクトロメータも搭載し、彗星内部がどのような物質でできているかを測定します。
ディープインパクト探査機は、2005年1月12日(日本時間では1月13日)に打ち上げらました。打ち上げられた後、テンペル1彗星に近づき、2005年7月3日、彗星から88万キロメートル離れた地点で、弾丸を放出します。翌日には弾丸が彗星に激突し、その様子を探査機は、最も近い距離で彗星上空約500キロメートルから観測します。その後も振り返りつつ観測を続け、2005年8月に全ての探査を終える予定です。