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(回答先: 民主・社民が首相答弁に反発、一時退席も 衆院代表質問(朝日新聞) 投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 1 月 24 日 19:37:17)
衆院代表質問:主、社民が退席、戦後初の異常事態
毎日新聞 1月24日
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20050125k0000m010101000c.html
(写真:民主党・社民党の退席後も各党代表質問が続けられた衆院本会議。民主党席の中央付近でひとり着席しているのは田中真紀子議員=24日午後3時6分、近藤卓資写す)
国会は24日の衆院本会議で、小泉純一郎首相の施政方針演説に対する各党の代表質問を行った。民主党の岡田克也代表の再質問に対する小泉首相の再答弁をめぐって紛糾。納得しない民主、社民両党が議場から一時退席し、河野洋平衆院議長が首相に注意することを条件に再開された。衆院の代表質問で、野党が抗議のために退席したのは戦後初めて。自民党の武部勤幹事長の質問は両党欠席のまま行われた。
最初に質問に立った岡田氏は、首相の答弁が不十分だとして郵政民営化など9項目について再質問した。しかし、首相は「すべてに明確に答弁している」と事実上答弁を拒否。審議中断後、「答弁に不満があることは理解できる。しかし、岡田代表の質問に漏れなく答弁したと思っている」と述べたため、共産党を除く民主、社民両党議員の大半が退席した。
休憩をはさんで再開されたのは2時間後。河野議長は再開後、首相に「誠意を持って対応されるようお願いする」と注意し、質問を再開した岡田代表は「議会制民主主義の根幹を揺るがすものだ。絶対に認めるわけにはいかない」と批判した。混乱のあおりで、この日予定されていた民主党の小宮山洋子氏の代表質問は25日に延期された。【坂口佳代】
◇論議に乗らない首相 民主も攻め手欠く
衆院本会議で24日に始まった各党代表質問は、小泉純一郎首相の答弁態度に反発した民主、社民両党が本会議場を退席するなど、初日から波乱含みの展開になった。発端は民主党の岡田克也代表の再質問要求を首相が突っぱねたためだが、郵政民営化をめぐる首相と自民党との対立に埋没するのを恐れた民主党が「反小泉」姿勢をアピールするためあえて退席戦術に出た側面も否定できない。首相はそんな民主党の足元を見て挑発したとみられ、「攻め手」を欠いた民主党の苦しさをも浮き彫りにした。
「今の答弁に関し、再質問をします」。岡田氏は首相の答弁後、年金改革など9項目について再質問をしたが、首相は「すべてに明確に答弁している」と答えただけ。議場は騒然となり、首相は2回にわたって補充答弁をしたが、「答弁に不満があるというのは理解できる。しかし、漏れなく答弁した」と強弁したため、審議は約50分にわたって中断した。その後、民主、社民両党が退席したまま武部勤自民党幹事長の代表質問が行われた。
与野党は協議の結果、河野洋平衆院議長が小泉首相に「答弁にあたって誠意を持ってきちんと対応するように望む」と注意することで再開に合意。岡田氏は再々質問で「首相の答弁は議会制民主主義の根幹を揺るがすものだ」と厳しく批判する一方、「あえて批判のための批判は控え、基本的な質問をした」と議論を呼びかけたが、首相は9項目について短く答弁したうえで「いずれにしても誠意を持って答弁している」と最後まで論議に乗ろうとしなかった。
小泉首相は本会議終了後、記者団に「もう審議拒否なんて古いね。通じないのはわかっているのにね」と民主党を批判。本会議場からの退席という異常事態にもかかわらず与党側に緊張感がなかったのは、自民党内に「国会の主戦場は郵政民営化をめぐる首相との攻防」という意識があるためだ。
一方、民主党は郵政民営化問題で党内の意見が割れ、岡田氏も代表質問で「将来展望なき民営化は340兆円の国民資産をリスクにさらし、日本の経済に大きな混乱をもたらしかねない」との懸念を表明しただけ。郵政民営化で首相に攻勢をかけられなかった。「議論に正面から答えない」(民主党幹部)という小泉首相の政治姿勢が変わらない中で、民主党はどう存在感を示すのか、国会の冒頭から重い課題を突きつけられた。
【南恵太】
毎日新聞 2005年1月24日 20時56分