現在地 HOME > 掲示板 > 政治・選挙7 > 751.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 小泉を弱腰と批判するのは小泉の応援です 投稿者 happyblue 日時 2005 年 1 月 22 日 09:33:30)
イラク戦争にあれほど反対してきた南青山さんのような方が、北朝鮮問題について小泉を弱腰だと言われたことは、ぼくにとっては相当ショックなので、もう少し書きます。
平和派だと思われていた人が、極端な侵略主義者に転換することは結構多いことです。
有名なところでは、自由主義史観を主導している藤岡信勝です。
かれは北海道教育大で現場と密着して教育実践にあたっていた共産党員だったといいます。
しかし、ソ連が崩壊し、東大の教授としてアメリカへの留学中に湾岸戦争が始まり、軍隊を派兵しなかった日本がたたかれるのを見て、民族的に覚醒し、一気に極右論客に転向してしまいました。
拉致被害者を救う会の中心人物であった佐藤勝巳も、かつて在日朝鮮人の北朝鮮への帰国運動の先頭に立っていた新潟の優秀な共産党員だったといいます。
「左翼」が極端な侵略者に転向することは、古くはイタリアのムッソリーニ、アメリカのネオコンの中にも元トロツキストが多数いるそうです。
日本共産党の問題で言えば、その転向の展開軸には愛国主義があると思っています。共産党はマルクス主義といいながら他方で愛国の党を標榜してきました。北方領土返還を叫び、民青全学連の機関紙は「祖国と学問」です。いわゆる民族共産主義です。労働者の国際主義の立場に立つよりも、アメリカに対抗する愛国主義の立場で日本政府を批判するのが日本共産党です。日本共産党の民族的性格が、今の社会を変革したいという熱望を、労働者の闘いを通した社会変革から、一気に侵略戦争による日本の独立という方向へ転回させる根っこになっているとぼくは思っています。
これまでは個々の党員の一部が転向していましたが、戦争情勢の切迫の中で、共産党中央そのものが北朝鮮への経済制裁や、天皇制、自衛隊の海外派兵に屈服し始める中で、マルクス主義者ではなくても、愛国的にイラク戦争に反対していた人が、北朝鮮問題には極端な好戦主義者になることは不思議ではないと思います。
これは、戦前の道です。だから、南青山さんには踏みとどまっていただきたいと願っています。希望は、日の丸君が代に処分覚悟で反対した東京の学校の先生や,NHKの長井さんのような労働者のたたかいにあると思います。ブッシュ政権に反対して闘っているアメリカの民衆との連帯だと思います。今が正念場なのかも知れません。がんばりましょう!