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私は、金正日の異母弟、銀正月です。兄が何者かに暗殺され、アメリカに匿われていた私があとを継ぐため送り返されました。
私としては、これを機会に労働党政権が崩壊し、韓国に併合するほうがいいと思ったのですが、労働党政権崩壊後の混乱を収拾し、政治経済を立て直すのは負担が重過ぎるとして、韓国から固辞されました。
アメリカ、日本に韓国との併合を支援してくれるよう打診しましたが、両国とも、もうしばらく労働党政権が続き、緊張状態が続くほうが国益にかなうと言うことで、断られる始末です。
それで、止むを得ず私が後を継ぎ、韓国との関係改善を図り、緩やかな国家連合を経て、時間をかけて統一を図ることにしました。
さて朝日関係ですが、日本政府としてはこのまま反朝感情がエスカレートしたほうが、改憲、軍国化へ進むには都合が良いと考えているようですが、反面、国交回復による復興支援事業に対する期待もあり、対話と圧力などと言う勝手なことを言っていますが、圧力をかけられた下で対等な対話などできるはずもなく、私としてはどう対応したら良いのか迷っているところです。
そこで、兄・金正日と日本政府や皆さんと間の、公式・非公式の交渉経過や約束などを詳しくお聞きし、今後の対日政策に役立てようと思います。朝日両国政府の公式記録は、どこまで信用していいのかの、まだ判断もつかない段階ですので、異例ではありますがよろしくお願いいたします。(つづく)