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日本人少女、横田めぐみさんが北朝鮮工作員に拉致され、平壌(ピョンヤン)に連れて行かれたのは1977年11月のことだ。拉致当時、めぐみさんは中学校1年、13歳だった。
日本人にとって横田めぐみさんは拉致被害者の象徴的な存在だった。
拉致被害者たちの集会には、常にかわいいえくぼのめぐみさんの写真が掛けられ、見る人の涙を誘った。めぐみさんの名前は一昨年の日朝脳会談当時、北朝鮮が通告した死亡した拉致被害者8人の中に含まれていた。
これまで拉致被害者とその家族10人が日本に帰国しているが、めぐみさんは帰られなかった。北朝鮮は横田めぐみさんが平壌で結婚し、娘まで一人生んでいたが、病院に入院後、死亡したと説明した。
しかし、めぐみさんの両親は、めぐみさんの死因について絶えず疑問を提起した。北朝鮮は「病気で死んだ」としたが、その後、「自殺した」と説明を変えた。死亡した年度も93年から94年に訂正した。
先月、横田めぐみさんの遺骨だとし、北朝鮮が提供した遺骨を日本の鑑定機関がDNA鑑定した結果、遺骨はめぐみさんのものではなく、他人のものであると判明された。
めぐみさんの両親は「北朝鮮政権は悪魔だ」と泣き叫んだ。めぐみさんの両親は娘が必ず生きているという確信を捨てていない。娘を返してもらうためには金正日(キム・ジョンイル)政権を崩壊させるべきだとし、即時の対北制裁を訴えている。
北朝鮮に対し制裁を行うべきだという日本国内の世論が70%にまで高騰し、遺骨の返還を求める北朝鮮側の図々しい態度が日本の世論をさらに刺激している。
第1野党である民主党が脱北者を支援する「日本版北朝鮮人権法案」の提出を急いでいる中、国会は会期でもないのに委員会を開き、対北制裁を促す決議文を採択した。
自民党序列2位の武部勤幹事長はテレビに出演し、「北朝鮮の解放を念頭に置き、いかに対応するか検討する」と述べ、「対北タカ派」のリーダー格の安培晋三幹事長代理は「金正日政権打倒」の先鋒として再びクローズアップされている。日本では過去に聴いたことのない対北非難発言だ。
最も厳しい立場に追い込まれているのは小泉純一郎首相だ。
先月平壌で開かれた日本人拉致事件をめぐる日朝実務者協議の直後、北の姿勢を評価するような発言をしたが、「にせ遺骨」という最悪の結果になると、支持率が30%台にまで急落した。
先週末、鹿児島で開かれた韓日首脳会談でも両国首脳は日本世論を伺うことに必死だったというのが日本のマスコミの評価だ。もちろん、韓国の立場から見れば、日本の世論が望ましくない側面もあるだろう。しかし、韓国政府関係者が期待しているように、そう簡単におさまる問題でないのは確かだ。
日本人にとって、拉致問題は雄大な人権問題や冷戦時代の遺物としてだけ存在するのではなく、娘を失った親の心で存在する現実の問題だからだ。
お隣である韓国も、過去日帝当時の強制連行を喚起し日本人拉致問題から目を背けるのではなく、数十年ぶりに娘の遺骨を受け取った、それも、「にせ遺骨」を受け取った親の心情で、一度は易地思之(相手の立場でものを考える)すべき問題ではないか。
同時に、韓国政府が公認した数だけで486人にも達する拉北者家族の境遇もまた、振り返ってみよう。
東京=鄭権鉉(チョン・グォンヒョン)特派員 khjung.chosun.com
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/12/21/20041221000041.html