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(回答先: 「北」への食糧支援時期慎重に見極め 首相、凍結を明言【東京新聞】 投稿者 バルタン星人 日時 2004 年 12 月 11 日 05:45:59)
北朝鮮に対する経済制裁を求める声の高まりにどう対処すべきか、政府は苦慮している。小泉首相は5月の再訪朝の際、「北朝鮮側が平壌宣言を順守している限り」との条件つきで「日本側は制裁は発動しない」と約束した。政府は年内に他の物証の精査を終え、北朝鮮への対処方針を決めることにしているが、「北朝鮮の反応を見極めて判断するしかない」(外務省幹部)との声も聞かれる。
10日の衆院拉致問題特別委員会。横田めぐみさんのものとして提供された「遺骨」が別人のものだった問題について、「北朝鮮の不誠実な対応は、わが国の尊厳を著しく損ない、拉致被害者の心情をもてあそぶもの」と厳しく北朝鮮を非難する決議を採択した。自民、民主、公明の各党が賛成し、共産党は棄権した。
委員会では「明らかに平壌宣言にもとる行為だ」(民主・渡辺周氏)と厳しい意見が相次いだ。
首相と金正日(キム・ジョンイル)総書記が02年9月に署名した「日朝平壌宣言」には「日朝間に存在する諸問題に誠意をもって取り組む」とある。別人の人骨を提供するという北朝鮮の対応は明らかに不誠実だ。
ただ、政府が「平壌宣言違反」を明言した場合、経済制裁への動きが加速することは間違いない。政府は「(拉致と核開発の)二つの問題に軽重はない。両方にしっかり取り組まないといけない」(細田官房長官)との立場。核問題で連携する韓国や中国などと対北朝鮮制裁で共同歩調を取る見込みがない以上、日本単独の制裁発動は避けたいのが本音だ。
板挟みとなった町村外相は10日の会見で「(北朝鮮が)宣言違反と言えるかどうか分からない。少なくとも宣言の精神には反していると思う」と語った。「宣言違反」と「宣言の精神の違反」という表現を微妙に使い分ける苦肉の説明だった。 (12/10 23:16)
http://www.asahi.com/politics/update/1210/014.html