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(回答先: Re: 過去2年分の記事を検索 フロリダ州の電子投票機に「ブッシュ票が多すぎる」との疑惑 投稿者 今更ながら 日時 2004 年 11 月 19 日 20:51:43)
2004年11月17日 2:00am PT
http://hotwired.goo.ne.jp/news/culture/story/20041119202.html
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米大統領選:ニューハンプシャー州一部選挙区で再集計(下)
Kim Zetter
いくつかの州や郡では紙を使わないタッチスクリーン式の投票機を使っているが、ニューハンプシャー州では、1994年に成立した法律により、すべての投票所で紙に投票結果を残す投票機を使用することが義務づけられている。そのため、選挙結果を検証する場合も、紙の票を使って容易に再集計できる。
だが、ブリッグズ氏がニューハンプシャー州の投票機を検証対象としたのは、紙に投票が保存されていることが理由ではない。同氏がこの州を選んだのは、得票率50%のケリー上院議員が49%のブッシュ大統領に勝利を収めたからだ。ここを対象とすれば、この検証がブッシュ大統領の勝利を覆そうとする民主党寄りの策略と受け取られる可能性も低いだろうというのが、同氏の考えだった。
再集計は、ネーダー陣営にブリッグズ氏が提出した選挙区のリストのうち、11の区に絞り込んで行なわれる。ニューハンプシャー州の選挙管理委員はすでに、大接戦になった地方選挙の再集計を15の区で実施していて多忙なため、18日に行なわれる大統領選の再集計は5つの選挙区に限られる。残りの6区については、後日再集計の日取りが決められる。
ネーダー陣営は、再集計の保証金として2000ドルを前払いしており、さらに州が再集計にかかる費用の総額を算出した後で、不足分を支払わなくてはいけない。ただし、総費用は前払い額を大幅に上回ることはないとみられている。今回再集計が行なわれる11の選挙区で、投票機に問題があることを示す結果が出た場合、同陣営は44選挙区にまで再集計の範囲を広げるよう要請する可能性が高い。
ネーダー陣営では、ニューハンプシャー州当局は再集計に非常に協力的だと述べている。同陣営では、ある数学者からフロリダ州での不可解な事例について指摘があり、情報を吟味したが、同州で再集計を要請するだけの根拠は見いだせなかったとしている。
ネーダー陣営では「われわれには、もっともだと思われる疑いを提起する証拠なら、どんなものでも検証する用意がある。だが、理由もなく、むやみやたらに再集計を求めるつもりはない」と述べている。また、光学スキャナーを使っているフロリダ州の複数の郡で、民主党支持者がブッシュ大統領に投票したことを示すデータも目にしたが、同州では長年にわたり多くの民主党支持者が共和党候補に投票してきたことを考えると、これは「とくに異例というわけではない」との結論に達したという。この結論は複数の研究者の見解とも一致する。
だが、ニューハンプシャー州の再集計で投票機の問題点が明らかになれば、ネーダー陣営ではフロリダ州でも再集計の要請を検討することになるだろう。フロリダ州では、ニューハンプシャー州と同じ、ディーボルド社およびES&S社の光学スキャナーを数多く使用しているからだ。ただし、フロリダ州での再集計の手続きは、より複雑で費用も高くつくとみられる。
ネーダー陣営は次のように説明する。「ニューハンプシャー州では、再集計を非常に簡単に要請できる仕組みになっている。だが、フロリダ州では訴訟を起こす必要がある。裁判所の命令を得なくてはいけないのだ。また、再集計を要請するにも、説得力のある理由が必要になる」
ブリッグズ氏によると、ほかにもオハイオ州とニューメキシコ州で興味深いデータが見つかっているが、両州に関してはまだ必要な数値すべてを検証できていないという。公表されるデータのレベルは州によって異なり、郡ごとではなく、個々の選挙区ごとの得票数を突き止めることは、今のところオハイオ州とニューメキシコ州に関しては難しいという。だが、すでに少なくとも2人の大統領候補が、オハイオ州に関して再集計を要求している。
ニューハンプシャー州のアンソニー・スティーブンズ州務次官補は、同州における再集計の実施はよいことだとの考えを表明し、次のように述べている。
「これで人々の気持ちも収まるだろう。再集計は、(投票者に対し)正当な措置が講じられていることを保証するものになる。さらに、(投票機がきちんと再検証されることが周知されれば)将来的に投票機の不正操作を防ぐ効果があるかもしれない。したがって、これは選挙手続きの『抑制と均衡』として有効だ」
ネーダー陣営とブリッグズ氏はともに、再集計の結果がどういうものであれ、前向きな成果があがるだろうとの見通しを示している。
「投票機に問題はなかったとなるか、あるいは、問題が見つかって、もともと提起される必要があった争点が提起されることになるか、どちらかが明確になる」とネーダー陣営は述べている。
ブリッグズ氏は次のように述べている。「問題がありそうだと感じられるだけで、すでに問題なのだ。疑問の声があがるようなら、それにきちんと取り組み、真偽を確かめたほうが絶対にいい。そうすれば人々が誰の意見であろうと鵜呑みにすることがなくなる。[次の大統領選までの]4年間疑い続け、嫌な思いをしなければならない理由などない」
[日本語版:長谷 睦/高森郁哉]