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(回答先: なるほどー。 投稿者 すみちゃん 日時 2004 年 11 月 18 日 17:27:35)
すみちゃん、どうもです。
>「集団」などという妙な表現をとるので、頭が混乱してしまいます。
>これってダマシの一種か?
U.N.・NATO・ワルシャワ条約機構は、「集団的自衛権」という言葉がそれなりに適合する構造だ(った)と思っています。
>例えば「日米相互防衛軍事同盟」だと、仮定の問題として、例えば日本領海、領空内
>に例えばA国の軍隊が進入してきたとしましょう。
>そうすると、米軍が日本領土防衛の義務をおうということなんでしょうか?
>また、米国の領土内にB国が進入してきたときに「自衛軍」が防衛行動の義務をおう
>と、そういう条約を締結できるということですよね。
この条件だけではなんとも言えません。
日本がA国に戦争行為ないし準戦争行為を仕掛けたことでA国が日本に侵攻したときは、米国はA国に対する軍事行動を起こす義務はありません。
(B国の問題も同じです)
例えば、日本が北朝鮮を経済封鎖したことで北朝鮮が日本に対する軍事行動を起こしときは、米国は不関与でいることができます。
>例えばアラスカにB国が侵攻したときに、自衛軍はアラスカにいかないといけないん
>ですよね。武力行使のために。
B国が先制攻撃を仕掛けたとしても、米国を防衛するために参戦する義務を負うだけで、アラスカに行くかどうかなどの作戦や戦術は協議をするにしても別の問題です。
B国本土を攻撃して、B国軍隊がアラスカから撤退させるないし講和のテーブルに就かせるということもあるでしょう。
>それから、例えば中国が台湾に侵攻したと仮定しましょう。
>このときに米軍が応戦のため出兵したとしましょう。
>これは米国の領土防衛ではないですから、自衛軍はいかなくともよいんですよね?
日米軍事同盟だけで日台軍事同盟がないのであれば、台湾で生じた防衛問題に関与する義務はありません。
しかし、在日米軍が中台間の軍事衝突に介入したときは、中国が日本にある在日米軍基地への攻撃に踏み切る可能性があるので、それを契機に「自国防衛」として中国とのあいだで戦端が開かれる可能性はあります。
(それでも台湾に出兵する義務はありませんが、戦術的に台湾及びその周辺にいる中国軍を叩くことが早期講和や日本防衛につながると判断すれば、台湾を主戦場にするかもしれません)
>「攻守軍事同盟」条約の締結は、現代の国際法ではそもそも不法だということを読ん
>だ記憶があります?
国際法解釈は不勉強なのでわかりませんが、よその国に自国の軍事行動が規定される条約を結ぶ国は、よほどの愚鈍かよほどの侵略愛好者ですね。
旧ユーゴスラビアでNATOが見せた軍事行動は、NATOが「攻守軍事同盟」の性格を持っていることを示したものだと思っています。
“人権”や“平和”というまやかしの言葉で誤魔化そうとしただけの話です。
>上の設問のケースでは、自衛軍が台湾へと出兵する義務を負うような条約等は、不法
>な攻守軍事同盟になるのではないかと思いますが、いかがでしょう?
中国の軍事侵攻が前提なので「攻守同盟」とは言えないとは思いますが、台湾との条約はないわけですから、台湾が出兵してきた日本軍を侵略軍として攻撃しても文句を言えない歪な条項(条約)です。
設問のケースであれば、中国の侵攻を声高に非難しつつアジアの平和を大義とし、台湾にいる日本人の生命や台湾にある経済権益(財産)を“防衛”するという名目で軍隊を動かすのがゴマカシとしてはいいのかもしれません(笑)
>「(日本のイラク派兵は、まさに法的根拠なき「攻守軍事同盟」の行使です)」
>米国は「治安維持活動」であって、「ゲリラ戦」ではないという立場なんですよね。
>これに表立って反対している国はないんでしょう?
>もしかすると腹わたは煮えくり返っているのかもしれませんが。
>「ゲリラ戦」にしか見えませんけどね。
>改正後の日本政府は、「治安維持活動の一環としての武力行使」として読むのではな
>いですか?
占領は戦争状態の一形態です。
「治安維持活動」であろうが「復興支援活動」であろうが、“主権移譲”前の占領時のイラクに自衛隊を派遣した行為は参戦です。
イラクが米英を攻撃するとか経済封鎖といった準軍事行動を行ったわけではないのに米英が軍事侵攻を行い、それに日本政府が軍事的支援を行ったのですから、法的根拠なき「攻守軍事同盟」の行使と言えます。
さらに言えば、今年六月末の“主権移譲”が国際法及びイラクの法概念にとって正当なものであったのかという重大な疑義も提示できます。
空虚な説明と愚にもつかない形式的手続きで正当性を装った米英の「イラク統治権」の乗っ取りに日本政府は加担していると思っています。
>「自衛隊という呼称であれ、自衛軍という呼称であれ、国家が軍事機構を保持するの
>なら「傭兵制」ではなく「徴兵制」が望ましいと思っています。」
>徴兵制なら、国民が武力行使にもっと慎重になるだろうという考え方ですか。
政治的には、そのような理由とともに、軍隊組織の価値観が多様化し「傭兵制」よりも“健全”なものになると考えているので「徴兵制」を支持しています。
憲法改定が条件ですが、軍事機構が必要と国民多数派が判断するのなら、軍役に耐える身心を持っている国民が均等に義務を負うのが筋だと思っています。
我が子に火の粉が降りかかるのはイヤだから「傭兵制」(おカネ)で済ましたいと国民多数派が思っているのなら、軍隊を持たないほうがいいと思っています。