どうなんでしょう？

今回は１１月８日に中国軍の潜水艦救難艦と潜水艦曳航船が活動中のニュースリリースが、海自よりあり、その２日後に潜水艦発見のニュースが報道されています。さて、漢級とされる潜水艦については、事故説もあるものの、基本的に中国１０００海里の防衛外線のための活動をしていたとみてよいでしょう。
事故説については、疑問の点もあります。本当に深刻な事故であれば通告があっても自然であり、「大きな問題にしない」という国防相の反応は奇妙です。
もう一つ奇妙なのは、このタイミングに橋本龍太郎が「防衛関係者」を連れて訪中していることです。しかも、海自はこの１１月８日までの期間に米軍と合同の予定された対潜訓練を沖縄周辺で行っているのです。
そして、さらに大きな疑問は、そもそも中国海軍潜水艦の太平洋での活動に際しては、沖縄海域の日本領海を潜行することは以前より常識であり、実質的に黙認してきたわけです、なぜいまそれをあえて事件として報道するかということです。キロ級はともかく、漢級ごとき旧式艦を、泣く子も黙るＰ３Ｃが今まで捕捉できていなかったなどとは考えられません。

これらの情報を総合すると、今回の件は中国サイドの問題というよりも、中国海軍の演習をターゲットにした、日米合同軍の公開示威行動と考えるのが適当ではないでしょうか。その背景には、日本側が軍事面で中国に対するスタンスを変化させるという決定がおそらくは存在し、日本側が周到に準備しての外交行動と思われます。もちろん、日本外務省にそのような能力があるとは考えにくく、米国の指揮下であることは明白と思われます。

みなさんはどうお考えですか？

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041110-00000000-san-pol
　　（１０月２５日局長級会談で日本側２００海里を主張）
http://www.jda.go.jp/JMSDF/news/16news/16102701.html
　　（海自の１０月２７日付ニュースリリース対潜訓練について）
http://www.jda.go.jp/JMSDF/news/16news/16110801.html
　　（海自の１１月８日付ニュースリリース中国艦艇について）
http://news.searchina.ne.jp/2004/1110/politics_1110_002.shtml
　　（１１月１０日付け、中国外交部の発言）
http://www.kamiura.com/new.html
　　（神浦氏の解説）
http://www.kamiura.com/new9_2k4.html
　　（同じく神浦氏中国１０００海里制海権について）

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