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(回答先: Re: がんばれ本宮ひろ志、ひるむな集英社 投稿者 南青山 日時 2004 年 10 月 11 日 10:22:54)
問題にされている(なっている、とは言いません)回は私も読みました。
その上で、私の考えを述べさせていただきます。
「国が燃える」は壮大な歴史ものとして(少なくともその意気込みで)始められた作品だと感じています。連載初期の、金融恐慌や小作争議のシーンなどはそれなりの読み応えがありました。
しかし残念なことに、柳条湖事件あたりから、話の流れが早くなり、物語性というものが希薄になってきたな、という印象を感じるようになっていました。
早い話、軽薄なのです。何を描きたいのかわからない。まるで、重要事件を単に適当に紹介しているだけのようで、感動も何もない。前大戦を扱った歴史ものといえば手塚治虫「アドルフに告ぐ」が思い出されますが、これとは月とスッポンです。
南京事件を取り上げたのも、その流れの延長線であり、私としては「意気込みだけは可。でも、もっと丁寧にやってくれよ」という思いがあるのです。なにしろ、南京事件は存在自体否定する連中が得意げに跳梁していることぐらい知らないはずがなく、暴力団と交渉する弁護士のような(言葉尻をとられない、向こうに付け入る隙を与えない、などといった)慎重さが求められることぐらい予想できないはずがない。そんなこともわからなかったとすれば、軽率この上ありません。
演出や場面展開に対しても、題材とは無関係に漫画としてさえ下手なところが多く、私は漫画作品としての本作を高く評価する気にはなれません。
南京大虐殺を扱ったから素晴らしい作品、と思われたとしたら、それは大間違いです。
私の評価を(連載中なので暫定。完結後はわかりません)一言でいうなら、「軽薄な駄作」です。
ただし、ここは強調しておきますが、駄作だとして批評するならまだしも、題材そのものを否定するために集団で脅迫を加える(現に威力業務妨害の煽動が起こっています)行為は断固見過ごすことはできません。
作者・出版社に対しては、単なる賞賛でなく、「手抜きするな」「もっと中身充実させろ。薄すぎるぞ」など愛のある応援がよろしいでしょう。
もちろん、脅迫集団にたいしては、批難一本で充分です。