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【ソフィア会川晴之】全欧安保協力機構(OSCE)外相会議出席のためブルガリアを訪問している川口順子首相補佐官は7日、欧州連合(EU)が中国に対する武器禁輸措置解除を検討していることについて、日本政府として正式に反対の姿勢をEU諸国に伝えたことを明らかにした。スウェーデン、スペインの外相と個別に会談した際に伝えたほか、同会議に出席しているEU各国の外相にも同様の意向を伝えた。
川口補佐官は「アジアの安全保障の面から考えて武器輸出解除は好ましくないと話した」と述べた。小泉純一郎首相は10月にハノイで開かれたアジア欧州会議(ASEM)首脳会議の際に行われた日仏首脳会談で「日本としてこの問題に関心を持っている」と武器輸出解除の動きをけん制したが、明確に反対の意向を示したのはこれが初めて。
EUは1989年の天安門事件以後、対中武器禁輸措置を続けているが、フランスなどが解除を求めている。
毎日新聞 2004年12月7日 21時48分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/afro-ocea/news/20041208k0000m030117000c.html