現在地 HOME > 掲示板 > 日本の事件15 > 884.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 1万円偽札の広がり具合(朝日と毎日の記事から) 投稿者 ネオファイト 日時 2005 年 1 月 06 日 22:47:02)
偽札、25都道府県930枚 コピー悪用し手軽に
http://www.asahi.com/national/update/0107/003.html
年末から全国の神社などで見つかった偽札は、25都道府県で約930枚にのぼることが、朝日新聞社の集計でわかった。いずれも1万円札などの旧札で、6都県では同じ記番号も見つかった。かつては印刷技術を持った大がかりな偽造グループによる犯行だったが、コピー技術の進歩が、お手軽なプチ偽造を生み出した。警察当局は、広域的な偽造グループと、模倣犯による連鎖的な犯行の両面から調べている。
元日未明、東京都台東区の浅草寺境内。
串焼きの露店で、ニット帽姿の中年の男が数百円の串焼きの代金に1万円札を差し出した。
透かしがない。そう気付いた店員の男性が「偽札だー」と叫んだ。男は走って逃げたが、警備員らに取り押さえられ、偽造通貨行使の疑いで逮捕された。警視庁は入手先について男を追及している。
警視庁によると、東京都内で昨年12月31日から4日までに見つかった偽1万円札は43枚。浅草寺が18枚、明治神宮が19枚あった。記番号は少なくとも15枚が「VJ838046M」。栃木、群馬、新潟、神奈川、鹿児島各県でも同じ番号の偽札が見つかっている。
偽札の使用は、初詣ででにぎわう神社・寺院に限らず、コンビニや有料道路、ガソリンスタンド、タクシーなどに広がっている。夜間に細かく折りたたんで出すなど、発覚しにくいように使われた場合が多いという。
警察庁などによると、これまで紙幣の偽造は、写真製版を使ったオフセット印刷が多かった。精巧だが、高額な機器と高度な印刷技術など大がかりな態勢が必要だった。 93年4月の「和D−53号」事件で使われた偽札もオフセット印刷で、磁気インキを使って紙幣識別装置を通過できた。
だがパソコンや印刷機器などの性能向上に伴い、偽札事件は急増した。日本銀行によると、98年は807枚だったのが、01年には7千枚、02年約2万枚になった。
今回の偽札は、パソコンを使って紙幣をスキャナーで読み込み、カラープリンターで両面印刷したものがほとんどとみられる。透かしや凹凸がない▽裏と表でずれていたり上下が逆▽赤っぽいなど色調が不自然▽手触りが違う、などの特徴があり、注意すれば簡単に見破れる。「レジとか支払いの瞬間だけすり抜ければよいという考えから安易な偽造が増えているようだ」と宮城県警の捜査員はいう。
今回、いずれも旧札が偽造されたことについて、新札は角度を変えると色や模様が変化する「ホログラム」を取り入れており、コピーするとすぐに見破られるため、偽造しなかったとみられる。
偽造法を紹介した雑誌も発売されている。「今や中学生でも自宅で偽札が作れる。昔のような大がかりな機械も、専門的な知識も必要なくなった」と警察庁幹部は言う。
今回、偽札が短期間に全国各地で一気に使われたのは、情報が広まって見破られる前に使い切ろうとした者が多かったからではないか、と捜査当局はみる。一方で、すでに出回っている偽札の記番号にそろえた偽札を後から偽造する可能性もあり得るという。
メーカーによると、カラーコピー機には紙幣の偽造防止機能が組み込まれている。その一方、プリンターへの組み込みは、コスト面などから現在もほとんど実現していないという。 (01/07 08:38)
同庁では複数のグループによる組織的な犯行の可能性が高いとみて、11日に全国の警察本部の担当者を緊急に招集、各都道府県警が連携して取り締まりを強化するよう指示する。
(2005/1/7/13:25 読売新聞 無断転載禁止)
警察庁によると、広域的に大量に同じ記番号が使われた偽札は4種類あるという。
このうち記番号が「VJ838046M」の偽札は栃木、群馬、千葉、東京、神奈川、新潟、鹿児島の少なくとも7都県で見つかっている。神奈川県警は、この記番号の旧1万円札1枚を横浜市内のコンビニで使ったとして、同市内の20代の男を5日に逮捕し、入手経路を調べている。
これまで見つかった偽札はいずれも旧札。昨年11月から発行されている新札は、市販のカラープリンターで再現できない偽造防止技術が含まれているという。
偽札が自販機などから多数見つかるケースも相次いでいる。埼玉県川越市内のゲームセンターの両替機から3日、偽1万円札3枚が見つかった。
このほか、偽千円札は大量に自販機などをすり抜けている。岩手県警が5日に通貨偽造容疑で追送検した男(26)は札幌市内で1500枚の千円札を偽造し、北海道や岩手などで約千枚使ったと供述しているという。岩手県内では自販機などから計184枚の偽千円札が見つかっている。
また滋賀県八日市市内のテレホンカード自販機4台からは12月27日、偽千円札計53枚が見つかった。滋賀県警によると記番号はすべて同じで、昨年5〜6月に大津市などで見つかった100枚余りの偽千円札とも同じだという。全体的に黄色っぽく、一部の印刷が二重になっており、人が見ればすぐ偽物とわかるが、磁気インキを使って印刷されていることなどから、自販機の識別装置を通過してしまったものとみられている。
(01/07 17:32)
調べでは、男は5日午後、同市戸塚区のコンビニエンスストアで偽の旧1万円札1枚を使った疑い。偽札は透かしがなく、記番号は東京、群馬、鹿児島などでこれまでに見つかった「VJ838046M」と同じだった。すぐに偽札と気づいた店側が通報し、駆けつけた同署のパトカーが逃げた男を追跡、逮捕した。
同署は同日、男の自宅を家宅捜索したが、スキャナーなどは見つからず、自宅で偽札を作成した形跡がないため、入手経路を追及している。【安高晋、鈴木一生】
毎日新聞 2005年1月7日 3時00分