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(回答先: 奈良女児誘拐殺害:不審人物浮かぶ 県警、近く事情聴取へ (毎日新聞) 投稿者 月読 日時 2004 年 12 月 30 日 03:24:28)
奈良女児誘拐殺害:「携帯画像入手」と自慢 小林容疑者
発生から1カ月半。年内解決に向けて急展開した奈良小1女児誘拐殺害事件。30日、わいせつ目的誘拐容疑で奈良県警に逮捕された小林薫容疑者(36)。県警が絞り込んだ地域をよく知る販売所従業員として、直接取材した本紙記者もその弁舌にだまされた。小林容疑者とはいったいどんな男なのか。そしてなぜ女児が狙われたのか。カメラ付き携帯電話という新たな通信機器が使われ、社会そのものを震かんさせた事件の全容解明が待たれる。
◆新聞販売所を転々
「近くの居酒屋でよく事件のうわさを聞く。今から一緒に行くか」。小林容疑者は今月25日、勤務先の毎日新聞販売所で本紙記者にこう語りかけ、自ら協力を申し出た。
今年7月から、同販売所で勤務。1人暮らしで「家にいるとずっと酒を飲んでしまうので」と休日にも販売所に顔を出し、弁当をほおばる小林容疑者。「あの男がこんな事件を起こすとは」。所長をはじめ同僚らは、逮捕の知らせに絶句した。記者も欺かれた−−。
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「これ見て、殺された女の子の写真や」。事件発生から約1週間後の11月下旬のある夜、なじみの飲食店で小林容疑者が大声を上げた。「残酷な携帯サイトから送られてきたんや」と言いながら、携帯電話の画像を常連客に見せたという。「おれはB型。体形も髪形も眼鏡も犯人に似ている。困ったな」。聞こえよがしに話した。
小林容疑者は販売所でも画像入手の話をしたことがあったという。しかし、この段階では誰も小林容疑者が関与しているとは思わなかった。防犯パトロールにも積極的に取り組んだ所長はまさに裏切られたといえる。
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県警が河合町など県北西部に注目−−。そう聞き込んだ記者は今月13日夕、該当する地域をよく知っているこの販売所から情報収集をスタート。初めて取材した小林容疑者は「出会い系サイトで『奈良事件の写真がほしい人はメールください』という書き込みを見つけた。メールを送ったら画像付きメールが返ってきた」などと説明。「写真は既に削除した」と話していた。だが小林容疑者が覚えていたサイトに接続しても、そんな書き込みは見つからなかった。
翌14日夜。もしかしたら携帯の履歴に例の画像の発信元が残っているかもしれない。記者がそう思い電話で問い合わせたところ、小林容疑者は「履歴は消した」と返答。むきになったような答え方に不自然さも感じた。
ただ、質問にはっきりと答える小林容疑者に、後ろめたさは感じ取れなかった。「ごめんな、情報小出しで」。むしろ取材に協力する姿勢すら見せた。だが今から考えると、こうした口のうまさが子どもまでをだまし、誘拐できた理由なのかもしれない。
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小林容疑者は大阪市出身で、私立高校を卒業した。当時の担任によると、「極めておとなしく目立たなかった」という。「いじめを受けていたことを覚えている。クラスでいじめないよう指導した」
卒業後は飲食店やトラック運転手などを経て約8年前から、毎日、朝日などの各新聞販売所で働いた。しかし、勤務態度が悪くて長続きせず、販売所を転々。今年6月には読売新聞の販売所に約1カ月間いて辞めている。
また小林容疑者は大阪市内に住んでいた91年、女児(5)に対するわいせつ事件で殺人未遂容疑で逮捕されるなど、同種事件を起こしていた。小林容疑者を知る人は、「冗舌に話すかと思うと、突然、激高することがあった」と話す。販売所の近くで飼っていた犬の腹を、力任せにけっている姿も目撃されている。
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30日午前4時半、販売所にスーツ姿の捜査員5人が訪れ、朝刊を配り終わったばかりの小林容疑者に任意同行を求めた。小林容疑者は捜査員との短いやりとりの後、「ちょっと行って来る」。この日の朝刊で毎日新聞(大阪本社発行)は「きょうにも重大局面」「不審人物浮かぶ」と1面で報じていた。その新聞を見て、小林容疑者は同僚にこう話したという。
「これでおれの疑いが晴れる」
毎日新聞 2004年12月31日 3時00分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20041231k0000m040120000c.html