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(回答先: 25人死亡、27人不明 台風23号、本州縦断 [共同通信] 投稿者 あっしら 日時 2004 年 10 月 21 日 02:16:44)
朝日新聞10月21日
http://www.asahi.com/national/update/1021/002.html
風水害の死者・不明、今年190人超 台風4割の上陸率
JR渋谷駅の山手線ガード下は、時折降る激しい雨で冠水した=20日午後10時16分、東京・渋谷で
秋雨前線に続く長大な雨雲。各地に被害をもたらしたのは、典型的な秋台風が非常に大きな勢力を維持したまま、列島を駆け抜けたためだ。
九州や四国に雨が降り始めたのは18日。この時、台風はまだ約1千キロ以上離れた沖縄県・宮古島の南海上だった。しかし、本州付近にあった秋雨前線に向かって湿った南風が吹き込み、前線周辺で激しい雨が降り始めた。前線は台風の北上に伴い北に押し上げられたが、その後、直径700〜800キロの台風本体の雨雲が、より激しい雨をもたらした。
この時期、日本近海の海水温は低くなり、台風は列島に近づくにつれて勢力を弱める。しかし23号はもともと、超大型の勢力を持っていた。四国に上陸した時の中心気圧は955ヘクトパスカル。「最強」といわれた台風22号の上陸時の950ヘクトパスカルに匹敵する。
23号は時速約45キロ。雨雲がかかってから抜けるまでには単純に計算しても約17時間。長時間にわたって雨が降り続けることになった。九州や四国では、降り始めからまる2日間がたち、総雨量は500ミリに達した地域もある。
さらに列島には、9月29日の21号以来、3週続けて台風が直撃した。これまでの秋台風が降らした雨で地盤が緩み、土砂災害を起こしやすくしていた。気象庁は、地下にしみこんだ土壌雨量などを推計し、災害が起こる恐れがある場合は、都道府県に伝えている。九州や四国のかなりの山間部で、「過去数年間で最も土砂災害の危険性が高い」と警鐘を鳴らしていた。
今年の台風の上陸は10個となり過去最多をまた更新した。台風の平年の発生数は年間26.7個。これに対して上陸数は2.6個で、「上陸率」は約1割。基準を統一した51年以降で、上陸がなかった年も84年、86年、00年の3回ある。
今年の上陸率は23号までで4割を超える。自力で進む力がない台風は、偏東風や偏西風に乗りながら北上し、気圧の縁を進む。10月になると弱まった太平洋高気圧が東よりに移り、台風は列島を左に見ながら日本の南岸を北東に進むコースが多い。しかし、今年は9月末になっても太平洋高気圧が強く、西の縁がちょうど列島の太平洋側にかかっていた。
今年、風水害による死者・不明者は190人を超え、過去10年では最悪となった。 (10/21 01:09)