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第一章 一連の物語 7 全体の流れ−その2 大本裏神業の神示群は本物か!?
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投稿者 謝寅 日時 2004 年 12 月 18 日 15:55:12:Bat5keDwZxjsQ
 

(回答先: 第一章 一連の物語 7 全体の流れ-その1 各種神示の解釈は幾通りもある 投稿者 謝寅 日時 2004 年 12 月 18 日 15:51:05)

*全体の流れ−その2*

*大本裏神業の神示群は本物か!?*
 
 
 
 それ以前に、大本の、大本神諭、霊界物語などは、本物の正神の神示なのか?と問われればそれまでですが、前に書いたように、その問題も、人それぞれの、考え方に寄らざるを得ないだろうと、思います
 そして、天言鏡、日月神示等の、大本以外に出された神示は本物か?つまり大本の神示の続きであるのか?という点ですが、王仁三郎氏は床次竹次郎氏(政治家)の弟である真広氏に宛てた遺書があります。
 
 
 
 いま、大本にあらはれし変性女子(注:王仁三郎氏の事)はニセモノじゃ。誠の女子があらはれて、やがて尻尾が見えるだろ。女子の身魂を立て直し、根本改造しなくては、誠の道は何時までも開くによしなし。さればとて、此れにまさりし候補者を、物色しても見当たらぬ。

 時節を待ちていたならば、何れあらはれ来るだろう。美濃か尾張の国の中、まことの女子が知れたなら、もう大本も駄目だろう。前途を見越して尻からげ、一足お先に参りましょ。皆さん後からゆっくりと、目がさめたなら出てきなよ。盲千人のその中の、一人の目明きが気を付ける。ああかむながら、かむながら、かなはんからたまらない、一人お先へ左様なら。
 
 
 
 これによれば、王仁三郎氏は「自分は偽者である」と定義し、何時の日にか本物の救世主が現れる、と採れる内容ですが、岡本天明氏は東京から美濃・尾張を経て、中央の三重県に最終的に居を構えた訳ですから、一応の型としての役目を担っていた可能性もあります。

 ただ、霊界物語中にも、上記遺書と似たような内容の一節があり、これを見て様々な人達(自称救世主)が、我こそは本物の変性女子であるとして、大分騒ぎになった事が有ります。そのため、後に王仁三郎氏が、内容を訂正し「(前略)一人の目明きが気を付ける、などと慢心して御座る。」という文にしたという経緯があります。

 その為、王仁三郎氏の本心はどうなのか?単に周りが騒ぎ出したので、訂正してみた迄なのか?それとも他に密意があったのか?その辺りが定かにならなければ、判断も仕様が無い所です。
 
 
 
*出口日出麻呂氏は日之出の神の生まれ変わりか!?*
 
 
 
 所で、出口直子氏の三女、久氏に懸かったとされる、悪神「義理天上日之出神」が説明するところに寄ると、直子氏の息子「清吉」氏が、日之出の神の身魂である、と説いている訳ですが、それが又、王仁三郎氏の説明では、以下のような事だそうです。
 
 
 
日出麻呂は日出の神、出口清吉さんの生まれ変わりだから、さう名づけたのである。

-『月鏡』/出口王仁三郎著より-
 
 
 
 月鏡を読む限りに於いては、比較的、王仁三郎氏は、義理天上日之出神を初めとした、悪神の仕組みと思われている部分に、それ程批判的で無いのですが、実際には案外深い経綸がありそうです。その清吉氏の生まれ変わりとする、日出麻呂氏が、岡本天明氏や辻正道(天水)氏と、非常に多く接近しているという所が、気になるのです。其処にはやはり、天言鏡や神言書、日月神示などが、何かしら経綸上、必要であったのではなかろうか?と感じます。

 ただ、王仁三郎氏が、それ程批判的でない、という点が逆の意味でも、気になる所です。これは何かしらの雛形、つまり義理天上日之出神の『日之出』神諭、或いは日出麻呂氏を信じる人々が、何かやり出す事が型になり、将来に芽吹いて来る、という事かも知れないのです。ここで、ONIKEN情報センター(http://www2.gol.com/users/orion369/ONIKEN/)さんの情報で、以下の事情を教えていただきました。
 内容的に判りづらいので、初めからの事を書きますと、三代出口直日教主と大二(ひろつぐ)氏が結婚され、日之出神の神業を取り次ぐという形になっていた様です。ところが、諸事情によりこの神業は召し上げられてしまったそうです。

 結局その間は、出口王仁三郎聖師が代役を務められ、昭和三年二月に直日教主と、出口日出麻呂氏と再婚をされたのを期に、ニセの変性女子・日之出神として、出口日出麻呂氏がその使命を全うされた。との事です。その時の仕上の実行部隊に居たのが、岡本天明氏や辻天水氏であった様です。

 この話しは、一つの謎を解く可能性もあります。それは大本神諭などでも「日之出神」と「龍宮の乙姫」とは、夫婦神であり、外国でお働きになる。という事が言われていた為で、その龍宮の乙姫とは、二代出口澄教主であると、言われていたのです。単純に、澄教主が龍宮の乙姫であるなら、夫である王仁三郎聖師は、日之出神という事になるかなぁ、と考えていたのですが・・・

 一方ではまた、澄教主は「金勝要神」であると言われ、また日之出神は「出口日出麻呂」氏であると言われ、意味が分からない状態でしたが、日之出神自体が、最初は出口清吉氏、そして大二氏が行うはずであった役柄を、王仁三郎聖師が代役し、更に日出麻呂氏がニセ役の日之出神を行うなど、幾通りかの肉体を通して活動していた。という様に考えますと、澄女史も幾つかの役柄があったとしても、不思議ではないのです。
 また、日月神示の媒介を手伝ったとされる月日明神こそ、大本創成時代に日之出神と現れた出口清吉氏の本霊であったとの事です。
 
 
 
*偽救世主、偽予言者の台頭*
 
 
 
 大本の真似をした、神ではなく、その人の守護神が懸かって書いた神示が、多数出て来て、偽救世主や偽予言者がまだまだ多く現れて来る、と神示上からも、王仁三郎氏の著作上からも、警告が為されていますが、その意味において、総て慎重に対処する必要は在ると思います。

 現在多くの続編と称する神示や、神の託宣の様なモノが案外知らない所で乱立しているようです。大本の筆先等も、むしろ近年入手が比較的容易であるため、それ等を読んだ守護神(或いは潜在意識下で)が書いたとすれば、それを受けた人物は、自我でない、啓示が出たとすれば、偉い神が懸かったのだと過信していしまうだろうし、敢えて人為的に書く人も、中には居るだろうと思います。

 先に紹介した大本の外部で出された神示類は、全体の経緯として、大本で続きの筆先を出すのが困難であり、更に王仁三郎氏も「三代教祖の時に、仕組みが変る」という預言をしていて、何かの折りには、正に臨機応変、仕組みが変る可能性も、否定できない、という訳です。その意味では、現在裏神業や大本の続きの神業を行うという、各種の団体も、何かしら有れば仕組みが変る可能性があります。

 ただ、ここで紹介している神示は、人為的な操作が非常に困難である面で、恐らくは自我で神示を書いたと判断するには少々無理があり、真に大本の続編であったか、各人の守護神、或いは悪神が書いたか、のどちらかであろうと思います。何故、悪神が書いたというのは、悪魔というのは、如何にも熱心な人物、信用されている人物を狙うのだそうで、その意味でも、前評判等は当てにならない可能性も有り、結局この判断基準というものは、在って無い様なもの、としか現在言い様がありません。

 所が、前述の王仁三郎氏の遺書が、本心であったと仮定するなら、雑多な中に本物が混じっている訳ですから、その取捨選択はやはり人それぞれでしょうから、自分の意見に囚われずに、直接原典に触れてみるべきであろうと思います。

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