★阿修羅♪ 現在地 HOME > 掲示板 > 昼休み4 > 294.html
 ★阿修羅♪
次へ 前へ
「公園運動」個別化(宣言)
http://www.asyura2.com/0411/lunchbreak4/msg/294.html
投稿者 転載ですけど 日時 2004 年 11 月 30 日 18:48:43:TnAxpoe4/Pakk
 

(回答先: 「室内運動」個別化(宣言) 投稿者 転載ですけど 日時 2004 年 11 月 30 日 18:45:59)

誘致仮説(BBSの個別化とネット考古学)

謎や謎解きは、依然、娯楽的な虚構や報道など、リアルタイムなコンテンツとしての需要が高いと思われ、需要の推移についても、情報教育社会で内的に大きく崩れるとは見通しづらいものがあるだろう。

現在のところ、謎や謎解きが主要メディアで流行るための2点を、優先的に条件づけることができるかもしれない。

一つは、謎や疑惑である問題の知的枠組みである。これは垂直的・単線的・直線的な知的水準とは異なる概念であるとしたい。

そして、すでに知られている知識と、それらの知識によって短時間で構成しうる程度の紹介による、構造細部への社会認識とを、話題の背景として前提にしているとの意味であると思っていただきたい。

問題は、それらの積み増しが社会教育に委ねられ、社会教育は需要環境による需要のトレンドに委ねられているであろう側面である。
このことは虚構と報道の、基本的な娯楽性の高さというものを認知すれば得心されるかもしれない。

その点、小さくは掲示板メディアでの知識の積み増しという在りかたも、とりわけセル掲示板を組み込んでいる方式においては、いたって容易に見出されることだろう。

こういう場に在っては、それが理想的に応答が進む場合に限られようが、大過去から断続され、それらの過去と現在とが、そのまま丸ごと頁の最上位に陳列されるような変動形態の対流型掲示板のほうが、積み増しには有利であるはずなのである。

(また他の方式として、少数のハイパーリンクされたコメントの枝を持つ独立的・並列的な頁群というものもあろうが、保存と検索による参照の点で一定量の論文には好適であるとしても、ただ、こちらは一つの問題提起である源流から、膨大な話題の流入で話が流れてしまうと、玄関となる新着リストの延伸の最先端が遠のいてしまい、後々に読まれる頻度が激減するきらいはあるかもしれない。一つの論点に腰を据えるには聊かなりとも不向きといえよう。

しかし、いずれにせよ、それらは人間の本願であるところの作品保存の恒久性を、多数評価を受けづらいセミプロ以下に連なる一般人にも学問のようにして保証しているようであるし、一つの大きな主題的・傾向的情報群の、延べ増員されゆく理想的な特定世界全体への自己合一化という点では或る宗教性をも感じさせなくはない。

つまり、国家や、学界の国際的個々の大規模ネットワークで承継されるのとは違って限界はあるものの、己の記念碑を、己の固有のものとして残すという、旧来の宗教とはまた異なる宗教機能すら有しているかもしれないのである。

翻って、これまで私人の資格では、自費出版での謎解きの研究成果など、多くは埋もれて廃棄されてきただろうし、HPでの公表も、HP間の連繋に乏しく、たいてい発展的に更新できるのは一代であり、かつ長期保存いかんは私企業の判断に委ねられるような契約内容となっているはずである。
さりとて、もとよりブログであれば連携は深められようものの、こちらは、とりとめのない単発の、短い日記風コメントに用いられがちなのが実情であろう。

そうである以上、そこで例えば謎解きの運動といったものを広げるには、中核の声としてはありえても、運動の組織的参加者の声が出入りするターミナルとしては、やはり、付属の掲示板ということになるだろうし、その規模や機能や性格では組織化はもとより、動員というのも覚束ないはずである。
パーソナルな掲示板は、宣伝する場でも、宣伝される場でもない、ということがまずあろうはずなのだ。

ではMLの場合はどうかということだが、これもまた過去を参照する使い勝手の便益には疑問の余地があり、覚悟を決めて、それ自体を遡って読み解いてゆくべき未整理の羅列となってしまっているかもしれない。

あるいは掲示板をMLで補うならば、メールでの更新報告による閲覧の利便性は上がるにせよ、膨張しただけの情報量が獲得できる反面、過去の問題提起を押し流す点では、打って変わって得るようなところがないと思われる)

さて第二には、謎や謎解きには人格的感興がもたらされなくてはならないと思しき点を措定できる。
これも娯楽性と括ることが可能であろうが、一般多数を惹きつけるには早い話、そこに人間ドラマがなければならないはずだというのである。

これを裏返せば、無機的・抽象的な社会構造だけを伝える謎や謎解きは、それ自体、学問的になってしまい、教育部門で報道するのでなければ、謎や謎解きは事情通である一部マニアの領域になってしまうと思われるのだ。

すると当然のように世情の進展とは画され、共通認識の積み増しが経時的に、高速かつ局所的に増大されるのであろうし、番組であれ、多チャンネルの一つであれ、すでに立ち入りづらいギャップをそこに現出してしまっているようであるが、自己選択性の高い掲示板媒体では、その現象が、より顕著に現れるかもしれない。

そういう場での自治作用を考えるとき、個別案件での正当・不当はともかく、管理が強化されて濃度・密度が上昇すれば一般には全般的な集客が見込めなくなるものの、掲げる理想値、達せられた理想度というものは高位に上昇しているはずなのである。

そもそも、いかような場でも、そこでの流儀・作法と経緯が共有されて独特の世界を形づくるものなのであろう。
ただ交流内容が商業的に開かれているわけではないとき、少なくとも、そのテーマにおいてのみは、世俗で市民権を得ていようがいまいが、大きく世俗を離れてゆくはずなのである。

もし、そのテーマが連鎖的・連合的に趣味傾向を、全人的・生活様式的に規定してしまうのであれば、そこでの常連メンバーは認知されている少数派の一派として、社会適合性の別に、世俗ギャップは甚だしいものとなるはずである。

よって掲示板では、それを補完するための減圧掲示板といったもの、補助機関・補助ボランティア・勧誘要員などの補完動力が存在しなければ、謎や謎解きを社会的ソリューションのほうへと誘導することは、いささかならず困難といえるはずなのである。

たしかに積み増しが昂奮と加速をもたらし、情報交換市場は活況を呈するのであろうが、その気温差が排他的に作用することは容易に推察できるはずである。

その分、他方で、質問や寸評に主たる習慣を持つ者にとっては、それを実践していてなお掲示板でコメントを受ける側に立たれうることがリスクとして挙がり、積極参加にともなう、その未遂・既遂によるストレスと化すのだとも察しえよう。

すると予備知識なしでは錯綜する情報群の乱流を前に戸惑うことになるだろうから、左様な勇気を要するような場には或る種、遠心力が働くのではあるまいか。
また掲示板に接続する寸前までの前評判といったものは、内実に関わらず、新参者を遠いものとするはずなのである。

情報型・議論型の掲示板というものを、まさに参加可能な、あるいはロムとして動員可能な、そして社会悪の謎を解くような啓蒙運動の渦にまで昇華・活用しようとする目論見は、したがって前途有望とはなりにくく、他の多くの多数化運動、引き込み活動に似たバリアを構造として抱えていることへの懸念を述べざるをえないと思われるのである。

 次へ  前へ

昼休み4掲示板へ



フォローアップ:


 

 

 

  拍手はせず、拍手一覧を見る


★登録無しでコメント可能。今すぐ反映 通常 |動画・ツイッター等 |htmltag可(熟練者向)
タグCheck |タグに'だけを使っている場合のcheck |checkしない)(各説明

←ペンネーム新規登録ならチェック)
↓ペンネーム(2023/11/26から必須)

↓パスワード(ペンネームに必須)

(ペンネームとパスワードは初回使用で記録、次回以降にチェック。パスワードはメモすべし。)
↓画像認証
( 上画像文字を入力)
ルール確認&失敗対策
画像の URL (任意):
投稿コメント全ログ  コメント即時配信  スレ建て依頼  削除コメント確認方法
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/  since 1995
 題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
掲示板,MLを含むこのサイトすべての
一切の引用、転載、リンクを許可いたします。確認メールは不要です。
引用元リンクを表示してください。