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★阿修羅♪
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Ｋは今、この世にある不幸を一辺に味わっているような状況です。
その不幸の内において考えさせられるのは、「都会型の思考行動と地方型の思考行動の差」と「現在の職場環境」とか「病院のあり方（医療施設の公共性と民活的方向性）」
色々と問題があるので表現に分かり難い言い回しがあると思いますが、少し書いておきます。
まずは、アメリカ的合理主義の導入は現状では無理です。
今回のＫの体験で思い知ったのは「地方では風習とか非合理的儀式が宗教的意味合いで未だに根強く残っている」という事実です。
おそらくは、少しずつ簡素化していくのだと思いますが、それは十年単位とか年単位でしょうから急激な合理化は出来ないはずです。
ある一定の時代の世代が存在する内は「兄弟縁者が多数存在する事が前提になっている形式の儀式」は地方には残る事でしょう。
日本的に本当の意味で「喪に服す」というのは残された者には非常に厳しい一面を持っています。
健康な者でも一辺に寝込むほどの儀式（多分は非合理なもの）が残る国に「アメリカ的合理主義」を導入しても、都会は兎も角として、地方部では「摩擦が起こって立ち往生」となるでしょう。
次に「日本の労働環境は最悪の様相を呈してきました」
これは、アメリカ型合理主義（個人の人権を最大限に尊重する資本主義）に日本型集団主義（個人よりも集団を重視する民族主義）が、引き起こす摩擦でＫは前より、問題提起していましたが、ここに来て「会社が潰れれば労働組合も何もない」という考えが支配的になり、過労で倒れるか、自殺に至る無賃金労働もしくは非合理的労働が激増しているようである。
しかも、最悪なのは「無賃金労働をしなければ回らない状況を作っておきながら」「無賃金労働をしたら処分」という規則も作るのである。
「お客様の要望は『あらゆる手段を講じて受けなさい』間違ってもお断りしてはいけません（勤務時間とか人員配置を言い訳にしてはいけない）」という指示と同時に「マニュアルにない接客をした場合は処分します」という指示がされ、実際に処分が乱発されているのである。
合理的管理方法によって「職場は機械化され、機械の稼動時間にはマニュアル通りの接客は不可能であり」「断らず、苦情にさせないで、マニュアル通りに接客する事は絶対に不可能なのである」
しかも、勤務時間と同じ時間の現場での接客を義務づけられた職員に（窓口を離れない指示を出しながら）検査監査に対して「外部から何時検査されても不備のない状況（後方書類の整備）」を勤務時間内に作り出す事など絶対に不可能なのである。
自殺や、職場逃避、精神異常などを実際に作り出した。上部の「現場を知らない中間機構の構成者（特に規律を作成する者達）」は「自分が規則を作ったら実際に正常に機能するか体験する義務がある。」事を思い知らなければいけないだろう。
医療機関にも民営化の波が押し寄せているという話を実際に医師より聞かせてもらった。
その医師の話だと国立系の病院に勤めている医師の給与は決して高くないそうで「私営の病院に移ると桁が一桁、個人開業すれば、さらに一桁上がるけど、そうでない場合は基本的に公務員給与で定められた額」なのだそうである。
手術では十時間以上も掛かる手術も行われる。医師はその間「食事も排泄も我慢して一心不乱に手術を行う事も多い」ようである。
夜通しの手術も多く、研修医などは平均４時間くらいしか睡眠が取れない場合も多いそうである。
看護スタッフは慢性的に人数が不足していて「患者Ａさんに頼まれていた物を取りに行く間に緊急連絡で患者Ｂさんに呼ばれ、そこに行こうとした時に患者Ｃさんに声を掛けられ・・・」・・・
こんな状況下で「医療ミス」に対する責任をスタッフに押しつける「社会や報道」の方に問題はありはしないだろうか？責任を追及されるのはスタッフではなく、体制を作った者達であり、規則を作り出した者達であり、その報道をする社会の方である。
一刻も早い措置が必要な時に家族に対して、その手術の説明を親切丁寧に分かりやすく、予想されるべき危険や生命へのデメリットを説明する義務もコンプライアンス上大切とも思うが、その時間の為に「手遅れになった場合」は、責任は説明をした医師にあるのだろうか？
説明義務を作った者が責任を取らずにどうするというのであろう？
マニュフェストという横文字にはＫは以前より異を唱えているが、臨機応変こそ大切であり、他人を信頼し、基本的にはその場面場面で最良な方法を選び対応してくれると言う「自分の発言や規則規定に縛られない対応」の大切さもある。
日本の思想にはそれがある。「餅屋は餅屋」であり、自分は自分の役割を集団の中で果たす。という思想である。元々はアメリカにもあったのだろうが、「人はミスを犯す動物」という「他人を許す」という思想が希薄化して、「そのミスはミスでなく故意、もしくは陰謀」という。全ての他人は「自分を出し抜く為に知恵を絞っている（誰でも、自分の利益しか考えていない）的」思考が蔓延しつつあるのだろう。
昔、ＨＮＫの特集でビル・ゲイツ氏が成り上がった経緯を放送した事がある。
クラブの先輩、ＭＳ−ＤＯＳの開発者、アップル社の社長など、過去に友人だった人達はゲイツ氏を良い言葉で評価はしなかった。考えられる限り最低の言葉で評価した人の方が多かった。
アメリカ型合理主義が行き着く先は「親友を自殺に追い込み」「社員を過労死に追い込み」「良識のある者を精神病にさせ」「仲間からそっぽを向かれ」「一部の親族以外からは人でなしのように嫌われ」「その一部の親族すらも寝首をかく為に従っているだけ」の金持ちになる為だけの競争社会である。
そんな社会を本当に望んでいる日本国民がいるのだろうか？
だが、そうなるしかないのである。
「アメリカンドリーム」は、悪夢であり、人間を捨てる事である。アメリカ追従を叫ぶ者には「温かみのない印象」を受けないだろうか？郵政民営化を叫ぶ者には「冷血動物のような印象」はないだろうか？
笑っていても、心の底にある物は浸みだしてくる。
今、小泉路線にストップを掛けないと「日本国」はどうなるのか？
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。