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(回答先: 諒解いたしました。今後ともよろしくお願い申し上げます。<本文なし> 投稿者 如往 日時 2005 年 2 月 05 日 02:50:42)
如往さん こんばんは
どうにかレスをさせていただこうと思案していたのですが、専ら私の認識の及ばない内容ばかりで私見を述べることができかねます。申し訳ございません。
そもそも私は如往さんに比較すれば『ヒヨッコ』も同然の若輩者でございます。それ故、70年代の背景についても勉強させられるご指摘ばかりでした。ここでまずお伺いさせていただきたいのですが、当時日本において支配的な心理学の範疇はやはり臨床心理学だったのでしょうか。認知・発達・記憶/学習・性差・犯罪/社会心理学というように、心理学は内的なブラックボックスの考察から外的なそれへと徐々にカバー領域を拡大していったと認識しております。しかしながら、心理学の根幹が所謂臨床心理学であることに疑いの余地はないと考えております。この世界を大雑把に表現すれば、それは『自己と外的環境』ということになります。前述した範疇の心理学は、「自己」または「外的環境との相互作用」を紐解く切り口に過ぎません。
私は早稲田大学教育学部教育学科教育心理学専修を修了致しました。本学には第一文学部にも心理学科がございます。両者の違いを一言で表すならば、教育学部の心理学は「科学的・実験に基づく統計処理をブラックボックスの拠り所にする」ことであるのに対し、第一文学部は「古典主義」であるということです(現在それが適切かどうかは分かりかねますが)。その意味で、如往さんのご指摘にあった「心理学の文科系における所在のなさ」については、私の経験則では何ともお答えしにくいものがございましたので補足いただければ幸甚です。