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(回答先: フィオリーナ解任でヒューレット・パッカードは再び栄光を取り戻すか? (増谷栄一) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 2 月 14 日 00:40:15)
辞任のHP女性会長の退職手当は22億円 政界転出の噂も
米コンピューター大手ヒューレット・パッカード(HP)の経営トップであるカーリー・フィオリーナ氏(50)の突然の辞任劇は9日、米国内で大きな反響を呼んだ。カリスマ性を備え、野心的な女性経営者として知られたが、そのトップダウン方式の指導体制は、社内的にも多くの敵を抱え、結局辞任に追い込まれた。米主要メディアは、これまで「最強の女性ビジネスウーマンの1人」と形容してきたが、その名に違わず、退職手当は2110万ドル(22億円)という膨大な額になる。(ベリタ通信=エレナ吉村)
フィオリーナ氏がHPに迎え入れられたのは1999年7月。ハイテク大手のHPの会長兼最高経営責任者(CEO)という、従来男性が独占していた最高位に就任し、大きな話題を呼んだ。米通信大手AT&Tなどで培った経営手腕を見込まれたものだった。米誌フォーブス(電子版)によると、年間売上高の15%増などを公約したが、収入は減り続け、近年、批判的な意見が目立っていた。
フィオリーナ氏が、HPの株主や重役陣との溝を決定的に深めたのは、競争相手だったコンピューター・メーカー、コンパックの買収話。HPの創業者の息子であるウオルター・ヒューレット氏らが、総額190億ドルに上る買収に強く反対したが、フィオリーナ氏は2002年、強引に押し切って実現させた。買収の狙いは、競争相手のデルと対抗し、HPを飛躍的に発展させるものだったが、十分に実績をあげることができなかった。
マーケット・ウオッチ(電子版)によると、コンパック買収は、それまでHPのプリンターを扱っていたデルとの確執を生み、デルは、別のプリンター・メーカーと契約。プリンターは、値段の高い補充インクで儲ける仕組みのため、HPにとっては、経営的損失になった。同ウオッチは、フィオリーナ氏の事実上の解任は、このインク問題が大きな要因の一つになったと分析している。
米メディアがHP問題を大きく扱うのは、HPがビル・ゲーツ氏率いるマイクロソフト社と並び、米国の起業家精神の象徴とみているからだ。HPは、1939年にカリフォルニア州の名門スタンフォード大学の級友だったビル・ヒューレット氏と、デイブ・パッカード氏がガレージで仕事を始めたのを起源とする。
米紙ロサンゼルス・タイムズは「マイクロソフト社とビル・ゲーツ氏が同義のように、HPといえば、フィオリーナ氏だった」と、いかにその評価が高かったかを紹介している。
CNNは、フィオリーナ氏が総額2110万ドルの退職手当を受け取ることに言及し、「これはゴールデン・パラシュート(多額の退職金を受け取ること)」と、やや驚きながらコメントしている。
補償問題アナリストのポール・ホジソン氏は「株主に与えた損失などを考えると、HPがフィオリーナ氏に気前よく与える額は妥当ではない」と批判している。
フィオリーナ氏は大学で中世史を学んだ後、大学院でMBA(経営学修士)を取得、ビジネスの世界に入った。フォーブスは、同氏の今後の動きについて、政治的な世界へ転出する可能性に言及している。元々、政治に関心があるとの噂が絶えず、俳優のアーノルド・シュワルツネッガーがカリフォルニア州知事選に出馬する前に、フィオリーナ氏の名前が上がったこともある。
08年の大統領選挙にヒラリー上院議員(民主党)が出馬すれば、フィオリーナ氏を共和党候補にとの声もある。本人はこれまで、そうした噂を否定してきたが、HPを辞任したことで、今後連邦議会選挙などに絡み名前が浮上する可能性がある。
11日00時02分 海外一覧
情報提供:ベリタ通信
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__982818/detail