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(回答先: 蝕まれる心、企業生き残りの代償 「彼の下では人が死ぬ」 投稿者 てんさい(い) 日時 2005 年 2 月 13 日 10:18:38)
=読者からのコメント=
http://biz-inno.nikkeibp.co.jp/mentalhealth/article20050203.shtml
■「メンバとの対話を欠かさず、調整するのが僕の役目」。
これには恐れ入りました。素晴らしい方と想像するとともに、そんな方が私の周り
にもいることに改めて気付かされました。
デジタル家電関連商品などの価格暴落に関しては、多くのインターネットショップ
が価格競争をする中、致し方ないと言えばそれまでです。ですが、技術の進歩と商品
の高機能化は、どこまで進めば気が済むのか、と嫌になることばかりです。
本来、人間は自然の一部であり、自然の摂理の中で共存していた生物であったはず。
今では地球上の環境をはじめ、資源をわがもの顔で破壊的に浪費し悪化を進める、「欲
の亡者」になってしまっています。今の自分も、その社会の一部であることに葛藤を
感じます。
谷村健二(仮名)さんと同様に、ここ5年ほどの間、長期療養を繰り返しています。
仏門に入ろうかとも思います。宗教は、「欲」を捨てろという。
陶芸家の加藤唐九朗氏の言う通り、何か日本伝来の芸術を極めていく道が正しく思
えてくる。この年からでは茶道くらいが妥当なところ…?
(うつ病になった自立神経失調症患者:45歳:自動車メーカー)
■近く国際標準となるISO22000の要求事項の一つに、食品安全チームリーダーや
スタッフはそのポジションにふさわしい力量を持つこと、があります。
食品工場の管理者の多くは技術者で、製造技術には優れています。しかし、人材の
育成やプロジェクトチームの運営、内部・外部とのコミュニケーション、つまりマネ
ジメントは不得意です。
この点に関して、「食品と科学」に執筆しています。参考にさせていただきます。
(猫西一也(こにしかずや):80歳:食品衛生研究者)
■すごい人間が世の中にいる。ソフト開発の名の下、寄せ集めのチームで、リーダー
となる。チームメートへ一言、言葉をかける心のゆとりを持っている。本当にすごい!
その人間がココロの病に陥った。「頂門の一針」は何か、知りたい。ソフト開発会
社に勤める身、会社の技術者がココロの病に犯されることを防ぐため、この記事に期
待する。
(ショウ:65歳:ソフト開発会社の経営企画室勤務)
■ストレスで体調を崩して、昨年退職しました。1年間休養し、今年から新しい会社
で仕事をし始めました。
ストレスで仕事を休んだ私にとって、今回の連載は他人事ではありません。年俸制、
成果主義が声高に叫ばれる中、人間らしく働きたいと切に願います。次回以降楽しみ
にしています。
(wave:29歳:SE)
■私のことかと思っちゃいました。本名が似ているので(笑)。
私も「気分障害」ということで会社を休んでいます(いました)。なかなか「治っ
た」という自覚を持てないまま、1年が過ぎようとしています。
なんか状況がすごく似ているような気がします。私の場合は、携帯ソフトではなく、
ミドルウエア系統ではありますが、会社がソフトメーカーなのもそうだし、リーダー
のようなこともしていましたし。リーダーと言うよりは名前だけのまとめ役。給料も
別によくはない(平均と比べれば悪くないけど)。責任はあるにもかかわらず、権限
がまったくない…など。
将来お先真っ暗なので、どうしようか考えているところです。
(加納正和:33歳:会社員)
■自殺者が出るほど厳しい労働は、もはや「労働」という名前に値しない。「奴隷労
働」とでも言うべきか。それほどに苦労して作り上げたものが半年過ぎれば売れ残り、
1年も経たずに陳腐化していく。
何が間違っているのか分からないが、間違っていることだけは確かだと感じる。
(しんちゃん:42歳:システムインテグレーション)
■同じ業種、同じ立場、同じような経験、同じような年齢、そして同じような考え方
に、自分を重ね合わさずにはいられませんでした。
「一緒に仕事をする仲間を守るために」、たったその一つのために、最長月間580時
間オーバーの労働時間なんてこともありました。
苦労の結果、仕事を終えるまでみんなの心は守り抜くことはできました。ですが、
自分には片方の耳が半ば聞こえない、という代償が残されました。
そんな状況でも、会社から書けといわれた作業時間簿の深夜残業時間は「0」行進。
終わったらやると言われた休みもなく、昇給・賞与なんて約束も全部反故(ほご)に
されました。代わりにもらったものは、次の火達磨プロジェクトへの片道切符でした。
転職しても同じような業種。今も、部下や協力会社さんと一緒に一つのチームを組
み、それを束ねています。その中で、常に自分に課することがあります。
・筋の通らないことはしない
・必ず報いること
・自社・協力会社の区別なく平等に扱う
・必ず自分が防波堤になる
命令する側は、常に命令される側のことを考え、彼らの生活・生命・尊厳を預かっ
ていることを忘れないようにしなければならない。それが、ただ発注するだけの側で
あったとしても、です。
それができないなら、同じ「働くもの」としてのフィールドに上がってくるな、と
思います。
本当に頑張る人には、筋の通った仕事をさせてあげたい、ちゃんと報いてあげてほ
しい、そう願ってやみません。
(理不尽と戦う人:29歳:ソフトウエア関係(市販ソフトから携帯まで))
■私は、製造業でした。ほんの少し前まで現役で働いており、類似の経験や思いを持
つ者です。
過酷な要求は「期待」。自分の仕事は、会社業務を超えて、何かあるいはだれかに
役立っていると考えるようにしていました。自分の生活や自己実現だけでなく、ほか
にも意味があるのだと(同様な例では、松下幸之助さんの水道哲学もその一つ)。そ
の結果は、喜ばれたり褒められたり、あるいはけなされたり無視されたりであったと
しても、やる意味はあったのだと考えました。
顧客からの要請、社内事情からの要請、あるいは競合・競争対応などで、毎日のや
り取りはドライなものです。しかし、そこに流れるのは、必ずしもそんなことばかり
ではないのではないでしょうか。世間もかかる言葉で語ることが多いので、見えにく
いとしても、です。その仕事に対して、自ら面白さを感じられなくなれば別ですが、
厳しい要求があるときには、一方にはそれなりの期待があり、それを得て喜ぶ人がい
ることも考えてください。
「納期や付加機能について、上司や顧客から要求があったとき、メンバーに一声かけ
て判断した」ということには感心しました。一般的に、こうした行動は「決断力のな
さ」とされ、褒められないからです。仲間の信を得なくて何の仕事ぞやです。
私はこの点ではケースバイケースで、中途半端でした。何でも力の強い者にはすぐ
イエスを言う人が多く、そうした人は、部下からひんしゃくを買います。それで出世
する人が少なくないのも事実、というのもまた世の中ですが。
今後のコラムの継続を期待します。
(最近まで現役だった者:60歳)
■記事とは少々状況は異なりますが…。
私は2年ほど前まで、スーパーバイザー(SV)兼任で、複数のサポートセンターの
センター長としてシステム構築・運営にかかわっておりました。そして、
「リーダーといっても、大事に扱われたわけではない。上司に突然呼び出され、『明
日からあのチームに加わってくれ』と問答無用に指示を受けることもある」。
正にこんな状態でした。残業も100時間/月を越えることが多々ありましたし、成果
主義もありました。それでも、ずっとサポート畑を渡り歩いてきた私には、全く苦で
はありませんでした(自己評価でCをつけたこともあります)。そして「谷村」氏と
同様に、メンバーのモチベーション維持にいちばん心を砕いてきました。
しかし、あることがきっかけでうつ病になりました。長期療養を数回したことで、
会社から信用を失いました。社の方針転換でサポート業務を拡張しないことになり、
最後は退職を決意しました。
うつ病が悪化すると共にアルコール依存症を併発し、人間以下の状態に陥って妻に
も逃げられました。しかし、現在はやっと立ち直りつつあり、社会復帰を目指そうと
思えるようになりました。
こういう経験は自分だけだと思っていました。ほかにも多くの方が同じような状況
になっていることを知り、安心すると共に、励みにもなります。
今後の展開を楽しみにしております。
(いたち:43歳:無職(フリーター?))
■私はその昔、レガシーなシステムの開発を担当していました。当時は出先に詰めっ
きりで、徹夜、早朝勤務、酒、の繰り返しで、会社の窓から自殺した者がいたとも聞
きました。
ハードでしたが悲惨な気持ちではありませんでした。開発ツールが整備され、ハー
ド・ソフトも技術革新を経てオープン系になった今日でも昔と変らない状況であるこ
とに、とても不思議な感じを持ちつつ拝読しました。この産業は、かつての町工場と
同じようにきつい世界なのでしょうか。
(マンプア:56歳:エンジニア)
■ソフトウエアではないが、開発の仕事を長くやりました。
トラブル時は、もう無我夢中。目の前は真っ暗で必死でした。
(サイエンティストA:55歳:調査)
■会社のためや上司のために「頑張り過ぎない」のが重要だと考えます。
多少の文句は言っても実力行使には出ない日本人的な対応を見越して、企業側(管
理側)は、ひどい条件を押し付けてくることが多いようですね(特に中小企業では)。
悪いやつらは、だましやすい人や歯向かわない人を狙って仕掛けてきます。発生源
が、オレオレ詐欺の犯人なのか、能力のない組織(上司)なのか、の違いぐらいだと
の感覚で対応するのがよいのではないでしょうか? 少なくとも、サービス残業を押
し付けて、社員の精神を壊す権利は組織(上司)にはありませんから。そういう行為
は「犯罪」であると記事では啓蒙してほしいですね。
問題があるなら、「労働基準法」などを理解した上で、不当な扱いに対して闘うこ
とが必要だと思います。まぁ、闘う状況にならないように、生き方を考える時代なの
だと自分は考えています(危ない企業には入社しない、とか)。食うのに困る時代で
もありませんしね。自分の体と精神が大事です。
(赤彗星:39歳:元SE 現在マーケティング)
■私は、事務機器のファームウエア開発のマネジメント側の立場になりました。最近、
メンバーが楽しく仕事をしていないような気がしてならない。数年前は、定時後にイ
ベントをやっていたのが、近年は、全く行われていない。確かに余裕がなくなってき
ているのは感じています。
今やファーム屋は3Kのような職種の代表となりつつあります。でも、そもそもフ
ァームってもっと面白いと思うんですよね。なので、いろいろな面で楽しく仕事がで
きるようにするにはどうしたらよいか、もっと考えないといけないなぁって感じてい
ます。
CMM (capability maturity model、能力成熟度モデル)のようなきっちりとした仕
組みを取り込んでいけば改善するのか、単にマネジメントの問題なのか、いろいろと
考えされられています。
この業界では、家内制手工業だったものから、大量生産を目的とした工業化を一気
に迎えました。開発体制(マネジメントも含む)、技術者のスキル、工数見積もり、
ソフトウエア工学の利用など、建築や造船に比べて、歴史の浅い分野なので、まだま
だこれからって感じなんでしょうかねぇ。
ソフトウエア開発、特にファームは、まだまだ職人に頼っているレベル。造船の歴
史を引き合いに出すと、1600年代相当らしい。1600年って言ったら、関ヶ原の戦いで
すよね。
工業化を果たし、バグのない開発手法を早く確立しないと、鉄腕アトムのような10
万馬力でレーザービームを腕に仕込んでいるロボットを開発するのは夢のまた夢。“
バグった”じゃすまないもんね。
この記事の続き、楽しみにしています。
(KINTA:41歳:事務機器製造)
■私も同じような経験を持つ一人です。残業200時間オーバーなんて当たり前で、1カ
月以上家に帰らないことも…。
我慢も限界に来て、会社に転属願いを提出しました。そして、「島流し」と言われ
ていた部署に転属になりました。しかし、そのような部署でも、ほかに認められるよ
う、部下のモチベーションを上げることに精一杯努力しました。結果、ほかからも認
められる部署になりました。その後、育てた部下は他部署に転属になり、私がいたと
ころは、いつの間にか部下育成のための部署に…。育てたかつての部下が花形部署で
成果を上げ、私より早く出世したこともありました。
そしてある日突然出社できなくなりました。そうです、うつ病でした。その後、2
年近くの休職を経てその会社を退職しました。現在は、別の会社で働いております。
この新しい会社では、同じような経験を部下にはさせまいと努力しております。
何かがおかしい、何かが違うと常々感じながら、それが何であるか分からないまま
現在に至っております。その「何か」が少しでも分かればと思い、このコラムに期待
しています。
(うつ病になったソフトウエア技術者:43歳:システムインテグレータ)