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02/12 16:10 双方に痛手のリスク フジ、ライブ社の損得勘定
フジテレビジョンがグループのニッポン放送に敵対的買収を仕掛
けてきたライブドアに対して反撃に出た。ニッポン放送を最悪、手
放す覚悟で、ライブドアの影響力がフジテレビに及ぶのを防ぐ作戦
だ。勝敗の行方は流動的だが、双方が痛手を負うリスクを抱えてい
る。両社の損得勘定をまとめた。
▽ラジオ切り捨て覚悟
フジテレビ側は「こっちからライブドアに株を売ってくれなんて
言わない」(役員)というが、グループの再編戦略に誤算が生じた
のは間違いない。
フジテレビのベストシナリオは、当初の株式公開買い付け(TO
B)計画通り、ニッポン放送株の過半数を取得しての子会社化だ。
次に、ライブドア同様、株主総会で重要案件に「拒否権」を発動で
きる三分の一超の獲得だった。
新提案の25%超の取得は商法を活用してフジテレビへの介入を
防げるだけで三番目の選択肢にすぎない。関係者も「ニッポン放送
を切り捨てた、とみられても仕方がない」と漏らしており、ライブ
ドアにニッポン放送を奪われるという痛手を負う可能性もある。
▽フジテレビ株放出も
ただ、フジテレビにも挽回(ばんかい)のチャンスがあるのも事
実。25%超を取得すると株主数が減り、大株主の持ち株比率が上
昇し上場廃止基準に抵触、株価下落でライブドアが窮地に立たされ
る可能性がある。
さらに奇策もある。フジの意向を受けたニッポン放送の取締役会
が同放送の最大の資産ともいえるフジテレビ株(22・5%)放出
を決議、フジテレビへの影響力を無くし、単なるラジオ局にしてし
まうシナリオだ。
フジテレビの日枝久会長は「ライブドアと提携する気持ちはまっ
たくない」と断言しており、ライブドアがフジテレビに介入する糸
口を失ったニッポン放送の価値をどう判断するかが今後の行方を左
右する。フジテレビ側は「ライブドアの真の狙いが問われる」と挑
発している。
▽ボールはライブドア
「ラジオのリスナーとインターネットのユーザーは関係が深い」
。ライブドアの堀江貴文(ほりえ・たかふみ)社長は、ラジオとネ
ットの融合の可能性を熱く語った。
言葉通りなら、たとえニッポン放送が上場廃止になっても取得す
る価値があり、斬新なビジネスでメディア界に一石を投じる可能性
がある。
だが、フジテレビとの相乗効果が得られないと意味がないと判断
すれば、ニッポン放送株を手放すことも想定される。
損失を最小限にとどめるためにはフジテレビのTOBに応じる手
がある。だが、買い付け価格五千九百五十円に対し、ライブドアの
取得価格は大半が六千五十円以上で、ライブドアが〓(始めダブル
ミニュート)降伏〓(終わりダブルミニュート)してTOBに応じ
たとしても巨額の差損が発生する可能性がある。
買収資金は「人生を賭けている」(堀江社長)との意気込みで調
達した八百億円。株式交換や株式分割など証券市場をフルに活用し
急拡大してきた戦略が、一瞬にしてつまずくこともあり得る。
堀江社長は十一日、フジテレビ側の対応について「予測の範囲内
」と冷静を装ったが、ボールはライブドア側に投げ返されている。
20050212 1610
[2005-02-12-16:10]