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(回答先: ロシアの今年の大規模資源開発入札、外資参加認めず (読売新聞) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 2 月 12 日 02:12:30)
プーチン政権 08年任期切れ 権力温存へ改憲検討 議院内閣制移行など
【モスクワ=内藤泰朗】ロシアのプーチン政権が、大統領の任期を終える二〇〇八年までに大統領直接選挙制の廃止や議院内閣制への移行など、大胆な内容に踏み込む憲法改正を検討していると、ロシア紙「独立新聞」が伝えた。先のウクライナ大統領選挙で起きた劇的な政権交代劇がロシアに波及するのを警戒する同政権が、権力と利権の温存に動き始めたとの見方が有力になっている。
ソ連崩壊後、ロシア憲法を起草した専門家チームの代表で、クレムリンでの改憲準備作業に加わっているシャフライ氏ら複数の専門家が、九日付の同紙に明らかにした。ロシア大統領府は「報道されるような事実はない」と否定したが、ロシア中央選管のベシニャコフ委員長が十日付のブレーミャ・ノボスチェイ紙に対し「大統領の直接選挙制を廃止したい勢力がいる」と認めたことで、にわかにこの改憲構想が注目を集めた。
「『君主制』移行作戦が始まった」と報じた独立新聞によると、クレムリンはすでに改憲専門家グループが作業に着手。強大な権力を与えられた大統領を国民が直接選挙で選出する現在の方式から、親政権派が支配する議会が元首を選出する議院内閣制へ移行し、プーチン大統領か、その後継者が首相として実権を握る案を検討している。
同改憲案は、年内にも公表され、次回下院選挙に先立つ二〇〇七年六月にも国民投票を実施して早急に導入を図る方針だという。権力の中心になる下院の選挙法も、巨大政党しか議席を得ることができない完全比例代表制への移行に動いており、分裂状態にある民主派が下院で議席を得るのは事実上不可能になる。
〇八年に任期切れとなるプーチン大統領は、改憲による三選出馬は行わないと明言してきた。だが、ウクライナでの政権交代の例は、旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身の大統領の下で権力と利権にありついた「シロビキ」と呼ばれるKGB人脈には一回の選挙で、すべてを失いかねない悪夢と映っている。
選挙での不正や世論操作が年々難しくなる中、権力温存のためリスク分散を目的とした改憲が実現すれば、民主化の大幅後退といえ、内外からの批判にさらされることは避けられない。
12日02時54分 海外一覧
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