現在地 HOME > 国家破産38 > 737.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
(回答先: 人民元改革準備に進展 中国人民銀総裁が認識表明 【北京6日共同】 投稿者 乃依 日時 2005 年 2 月 06 日 21:50:02)
http://www.sankei.co.jp/news/morning/07pol001.htm
G7閉幕 迫られる枠組み変革 新興国取り込みへ対話強化
【ロンドン=小雲規生】五日閉幕した先進七カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)では、中国やインドなど経済成長が著しい新興国と非公式会合が相次いで開かれ、世界経済を討議するG7が枠組みの変革に迫られている姿を浮き彫りにした。ただ、国内総生産(GDP)が世界七位となった中国も人民元改革では消極的な姿勢を示すなど、新興国との政策対話には課題も多い。このため、足並みの乱れが目立つG7は政策協調を進め、求心力を高める必要がありそうだ。
今回のG7では、初日の会議の前に各国代表が南アフリカのマンデラ前大統領と会談。二日目も中国やインド、ブラジル、南アの財務相と朝食会が開かれ、中国は昼食会にも参加。福井俊彦日銀総裁はG7後の記者会見で「世界経済はグローバル化し、一つの市場になりつつある」と新興国の参加を評価した。
すでに中国は二〇〇三年のGDPでカナダを抜いて世界七位。インドやブラジルも年率5%以上の経済成長を達成し、これにロシアを加えた「BRICs」は大きな存在感を示す。G7側には「われわれこそ新興国から学ばなくてはならない」との声もある。
ただ、こうした新興国も国民一人当たりGDPでみると、最も高い南アでもG7で最も低いイタリアの七分の一以下にとどまる。また、事実上の対ドル固定相場を採用する中国の人民元は、共同声明で「より柔軟な為替制度」への移行を再び求められた。
しかし、中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁はG7終了後、「人民元への強い圧力はなかった」と話すなど、人民元改革には消極的な姿勢を改めて示した。このため、新興国と先進諸国が「同じ土俵で話すのは難しい」(国際金融筋)との指摘も根強い。
一方でG7の間でも為替問題などで利害と思惑が錯綜(さくそう)しており、政策協調は容易ではない。今回も重債務貧困国への支援で激論が交わされたが、主導権を発揮したい英と日米との溝は埋まらなかった。米国の財政・経常収支の「双子の赤字」にも具体的な処方箋(せん)は示せないままだ。
世界経済の安定成長に向け、新興国との政策対話の強化に乗り出したG7だが、今後も世界経済のかじ取り役を担うには新興国の取り込みに加え、先進各国の政策協調という大きな課題が突きつけられている。