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(回答先: 三井住友FG、西川社長辞任へ (産経新聞) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 2 月 04 日 16:58:02)
http://www.sankei.co.jp/news/morning/05kei001.htm
三井住友、西川社長辞任へ 進まぬ不良債権処理 費用捻出行き詰まり
三井住友フィナンシャルグループ(FG)の西川善文社長(三井住友銀行頭取)と岡田明重会長(同会長)が今期を最後に辞任する見通しとなったことが四日、分かった。関係筋が明らかにした。金融庁検査の指摘で平成十七年三月期の不良債権処理費用が当初予想より大幅に増加、連結最終赤字に陥る可能性が出てきており、今期中に不良債権問題と決別したうえで、経営を後任に託す考えとみられる。
西川社長、岡田会長の後任には北山禎介・三井住友FG副社長、奥正之・三井住友銀副頭取らの昇格が有力視されており、今後人選を急ぐ。交代時期は六月開催予定の株主総会後となる見通し。
三井住友は昨年八月末からの金融庁検査で、ゼネコンなど経営不振の融資先への貸倒引当金の不足を指摘されているもよう。三井住友は不良債権処理費用を当初予想の六千五百億円から数千億円規模積み増す方向。
連結決算で最終赤字に陥る公算が大きく、業績下方修正が避けられない情勢にあることや、UFJホールディングスに申し入れた経営統合を断念せざるをえない状況にもある。西川社長らは今期中に不良債権の抜本処理を完了させたうえで約八年に及ぶトップの座から退く考えだ。
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三井住友FGは四日、「人事は全く白紙」とするコメントを発表した。
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三井住友フィナンシャルグループ(FG)は、旧住友と旧三井という財閥グループの顧客基盤を持ち、強固な収益力を誇ってきたが、不良債権の抜本処理は遅れていた。平成十七年三月期で辞任を固めた西川善文社長はこれら“負の遺産”と決別し、新経営陣にバトンを渡せるのか。あと二カ月が八年におよぶ“カリスマ銀行家”の正念場となる。
退任の“引き金”ともなったのが三井住友FGの不良債権処理の遅れだ。背景には「収益から膨大な不良債権処理費用を捻出(ねんしゆつ)してきたが、行き詰まったため」(銀行アナリスト)とみられている。
金融庁検査では、昨年八月末から、「異例ともいえる長期戦」(市場関係者)で、経営不振企業に対する債務者区分の引き下げや、貸倒引当金の大幅積み増しを迫られているともみられている。
利益確保のため保有株式売却なども進めているが、検査の結果「不良債権処理費用が通期で一兆二千億円以上になると、連結最終赤字になる可能性が高い」(銀行アナリスト)と指摘される。
西川社長は昨春から、今期限りの退任を行内で公言しており、「今回の辞任にサプライズはない」(三井住友銀行幹部)。だが、周囲に「(今期中に)すべてをやり切る」と語ってきただけに、不良債権処理を先送りしないという覚悟のもと、豪腕で知られた西川社長の最後の経営手腕が試される。(藤沢志穂子)