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太る男、やせる女―日本人の肥満事情
あなたは、自分の体型についてどのような評価をしているだろうか。「最近太り気味」「わりと普通だけどお腹だけ出てるかな」「食べても食べても太れないんです」…若い女性の間では「楽にできて効果のあるダイエット方法」の話題、中年男性の間では「血中の中性脂肪」に関する話題がそれぞれ定番になっているという話もある。
「もっとやせたい」女性たち
日本人の「やせと肥満」に関しては、2003年末に厚生労働省が調査(平成14年国民栄養調査)しており、肥満度の判定基準としてはBMI(Body Mass Index、「体重kg/(身長m)の2乗」により算出し、18.5≦ BMI<25 が普通体重)が用いられている。それによると、20年前に比べて男性では肥満者が増加する一方、女性では特に若い年齢層で低体重(やせ)の人が増加しているという。肥満者の割合は、男性では30〜69歳で約3割に達しているのを筆頭に、いずれの年齢層でも約1.5倍に増加している。逆に20歳代、30歳代の女性では低体重(やせ)の割合が20年前の約2倍、それぞれ26.0%、15.1%となっている。
どうやら「太る中年男性とやせる若い女性」という図式のようである。では当の本人はどう思っているのか。同じ調査では「体型の自己評価」も行っている。それによると、男性では太っている人、普通体重の人、やせている人、いずれの人も多くの場合実際と自己評価が一致しているのに対し、女性では年齢に関係なく「自分は普通だと思っているやせの人」「自分は太っていると思っている普通の人」の割合が高い。とりわけ15〜19歳の女性では実際は「やせ」であるにもかかわらず「自分は太っている」と思っている人が2割近くに達している。
なぜこのようなことになってしまうのだろう。自分のことを「太っている」「すこし太っている」と評価する人は男女とも増加の傾向にあるが、そのように評価した理由を訊ねると、「過去の自分と比べて」という回答が多い男性に対して、「他人と比べて」という答えが女性の場合、最も多くなる。
「他の人に比べて自分は太っているかもしれない」と思った女性がやせる努力をし、その結果やせる。そしてそれを見たほかの女性が「彼女に比べて私は太っている」と思い込み、よりやせるための努力をする。――それがあちこちで繰り返され、その結果「やせているのに太っていると思い込んでいる女性」が大量発生しているのだ。
男性は「やせる気がない」?
では、自己の肥満について正しく認識しているはずの男性に問題はないのか。実は、あるのだ。男性の場合は、「太っているのにやせる努力をしない」人が多いのである。
「体重減量のための取り組み」ついて訊ねたところ、「現在、体重を減らそうとしている」人は、男性では37.4%、女性では53.7%であり、いずれの年齢層においても女性の方が多い。しかも男性では、肥満者の割合が最も多い30〜59歳の年代が、いちばん減量の努力をしていない。この年代の肥満者のうち、減量のための取り組みをしていない人が約4割に上るのだ。
逆に15〜19歳の女性では、低体重(やせ)の人の4割以上がさらに体重を減らそうとしているという。肥満、低体重とも、健康に対する悪影響は大きい。「過去の自分」や「まわりの人たち」といったあいまいな基準に振り回されることなく、「現在の自分に対応した適正な体重、体脂肪率」を知り、維持する努力が大切だ。
http://tenshoku.inte.co.jp/msn/news/0168.html