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(回答先: どう減らすか「双子の赤字」、米大統領2期目の課題 (Business i) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 1 月 21 日 09:17:37)
米ミサイル防衛費削減 6年間に50億ドル 日本にも波紋
FujiSankei Business i. 2005/1/20
【ワシントン=近藤豊和】ブッシュ米政権が北朝鮮の弾道ミサイルなどへの対処で優先的に推進してきたミサイル防衛(MD)をめぐり、来月7日に示される2006会計年度の国防予算から6年間にわたってMD関連予算が総額50億ドル(約5150億円)減額される見通しとなっている。
◆対米輸出に影響
日本政府は昨年末に、MD関連部品の対米輸出を「武器輸出三原則」の例外にする措置をとっているが、米政府予算の減額で輸出増に期待する日本の産業界にも影響が出ることも予想される。
今回の減額措置は、米政府の史上最高の財政赤字が続く中、イラクやアフガニスタンでの戦闘で、将来に向けたハイテク兵器よりも直近の戦費が不可欠となってきていることが主要因となっている。
ブッシュ政権は01年の政権発足時から、MDシステムを強力に進め、昨年末までの実戦配備を目指してきた。
しかし、昨年12月に行った地上発射型迎撃ミサイルの実験は、敵弾道ミサイルに激突して破壊する迎撃体(キル・ビークル)とミサイルの推進装置のブースター部分を一体化した形で行った初めてのケースだったが、ミサイル自体が発射されず、実験は失敗。これらの影響で、昨年末までの予定だった完全な実戦配備は事実上延期された状態になっている。
◆戦費拡大が背景
こうした厳しい環境の中、米国防総省関係筋によると、06会計年度からの6年間で、MD関連予算は総額50億ドルが減額される見通しとなった。
前年度の05会計年度では、MD関連予算は、ミサイル防衛庁取り扱い分の予算が、約92億ドル(約9476億円)に上り、前々年度より約15億ドル(約1545億円)も増加。全体の国防予算が7%増となった中でも、MD関連予算は最大規模の増加幅となっていた。
MD関連予算の増加傾向が、一転して06会計年度からは減額される見通しとなった背景には、イラクやアフガニスタンでの戦闘長期化によって戦費が想定以上にかさんでいることがあり、米政府は、これまでの戦費以外に06会計年度にはさらに800億−1000億ドル(約8兆2400億−10兆3000億円)の追加戦費を国防予算とは別に追加計上する必要があると指摘されている。
同関係筋によると、今後6年間の国防予算全体の規模については、06会計年度だけは前年度を上回るものの、その後は、海軍、空軍の先端兵器などを中心に総額550億ドル(約5兆6650億円)が減額される見通しだ。一方で陸軍や海兵隊など地上部隊の関連予算については、総額250億ドル(約2兆5750億円)が増加される見込みになっている。
◆国防予算に歯止め
こうした予算配分と減額措置については、01年の米中枢同時テロ以降、大幅な増額の一途をたどった米国防予算の規模が今後は縮小傾向に向かうことも物語っている。
また、ラムズフェルド国防長官が積極的に主導する先端兵器の優先利用によるトランスフォーメーション(軍の変革・再編)にも予算的に一定の抑制がかかることも示しており、日米間のMD協力にも影響が拡大しそうだ。
http://www.business-i.jp/news/world-page/news/art-20050119201206-LAZJNPGGNH.nwc