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(回答先: 対中貿易、対米を逆転 「世界の工場+消費市場」急拡大 今年見通し (産経新聞) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 1 月 21 日 05:13:03)
外貨準備高「多すぎる」、中国人民銀行総裁が警鐘
FujiSankei Business i. 2005/1/21
中国人民銀行(中央銀行)の周小川・総裁は18日、金融経済をテーマにした会議で講演、中国の外貨準備高が多すぎるとの見方を示した。周総裁が外貨準備高について見解を表明したのは今回が初めて。国際金融報など各紙が伝えた。中国の外貨準備高は2004年末、6099億ドル(約62兆8197億円)に達し、前年同期に比べ2067億ドル、51・3%増と大幅に拡大。
周総裁は「外貨準備高の伸びは、対外貿易額の拡大、外資導入や一部の短期外債などが要因」と分析。その上で、外国企業が中国に投資した資金はいずれ回収され、短期外債も償還が必要となると指摘し、外貨準備高の減少が中国経済に与える影響の大きさにも配慮しなければならないと警鐘を鳴らした。
また周総裁は外貨準備高の適正水準について、「かつては3カ月分の輸入額といわれていたが、1997年のアジア金融危機後は半年分の輸入額が妥当な水準だとされている」としながら、「これも本当に適正な水準とはいえない。輸入の伸びが前年比30%を超える状況では準備高は判断が難しい」と述べた。国内外の資本の流動など複雑な要因がからみあっており、中国の通貨政策にも影響をもたらすと分析した。
さらに、外資導入にともなう外貨建て資本の流入が準備高を押し上げている事実を指摘。「中央銀行としては外資導入や外債の増加は、将来、資本の流れが逆になる事態に備える必要がある」と、外貨準備高の増加を単純に歓迎する風潮にクギを刺した。
周総裁は「中国に直接投資を行った外国企業は、少なくとも10%の利回りをあげようと考えている。収益を再投資したとしても、早晩、収益を外貨建てで回収していくことになる」とし、中国の合弁企業などは、外資側が利潤を国外に持ち出す際の対応や準備を整えておく必要を強調した。
外債についても同様で、中国に進出した外国企業や外国銀行の本社から投入された外貨は人民元に交換し、外債に勘定されて外貨準備高の一角を形成している点に注目するよう求めた。
このほか、外資企業が投資資金を回収する際の準備を整え、アジア金融危機時の韓国経済のような衝撃を回避することが重要との考えを示した。
人民元の国際通貨との交換について周総裁は、「今年は若干の緩和措置を実施するが、中国の金融システムの健全性と経済の発展レベルと為替レートを調和させながら進める」方針を明らかにした。金融改革では、民間の小規模企業への融資に重点を置くとともに、個人向け金融サービスの向上を図ると述べた。
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/art-20050120202920-FCAOKUZBHK.nwc