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三共・第一製薬が統合へ 10月に持ち株会社 売上高9000億円に
国内製薬二位の三共と同六位の第一製薬が、十月をめどに持ち株会社を設立し、経営統合する方向で最終調整していることが、十九日明らかになった。実現すれば統合後の売上高は九千億円に達し、首位の武田薬品工業(平成十七年三月期連結売上高見通し一兆一千百億円)にほぼ匹敵する規模となる。
持ち株会社は三共が過半数を出資し、主導権を握るとみられる。社長には三共の庄田隆社長(56)、会長には第一製薬の森田清社長(65)が就く方向で調整している。
三共は平成十四年に主力の高脂血症治療剤「メバロチン」の国内特許が切れ、薬価が大幅に引き下げられた。一方、第一製薬も大型新薬開発の遅れが指摘されていた。
さらに、今後、外資系製薬会社の攻勢がいっそう強まるとみられるほか、国内メーカーでは、四月に国内四位の山之内製薬と同五位の藤沢薬品工業が合併してアステラス製薬が発足、三共を抜いて同二位となる。
こうした状況から、経営体力強化を狙いとして、循環器系を得意分野とする三共と、感染症系を得意とする第一製薬とで統合へ最終調整に入ったもようだ。
三共と第一製薬は同日、経営統合について、それぞれが「事業提携は選択肢の一つ」とする、ほぼ同じ内容のコメントを発表した。ただ、両社ともに統合計画は「実施の有無を含め、何も決定していない」と具体的な言及は避けた。
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■三共 明治、大正時代の化学者、高峰譲吉が発見した消化酵素「タカヂアスターゼ」を販売するため、明治32年に創業された。自社開発した高脂血症治療剤「メバロチン」が、世界的にヒットした。平成17年3月期の連結業績は売上高5880億円、最終利益590億円の見通し。従業員は約11500人。
■第一製薬 大正4年創業。主力製品「クラビット」など抗菌剤で大きな国内シェアを持つ。海外市場で売れる製品を開発してこなかったため近年、業績がやや悪化している。平成17年3月期の連結業績は、売上高3130億円、純利益245億円の見通し。従業員は約7400人。
http://www.sankei.co.jp/news/evening/20iti002.htm