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UFJ銀行の大口融資先で、住宅専業メーカー3位のミサワホームホールディングスの経営再建ヘ向け、UFJとミサワホームが産業再生機構に支援を要請する方向で最終調整していることが、26日明らかになった。
すでに再生機構との事前協議に入って、再生計画を策定するための資産査定を進めている。年内にも正式に支援要請する見通しで、これでUFJの大口融資先7社すべての再建にメドがつくことになる。再生計画は、リゾート事業などの不良資産を切り離して本業の住宅事業に特化し、新たなスポンサー企業を募ることが柱で、スポンサー候補には、住宅事業の強化を目指しているトヨタ自動車が有力視されている。
UFJは2004年3月期決算で大幅赤字に陥り、大手スーパーのダイエーやマンション分譲最大手の大京など大口融資先7社の再建に取り組んで来たが、1社だけ残っていたミサワホームの再建計画がまとまれば、不良債権問題はおおむね決着することになる。
ミサワホームの再建について、UFJは当初、トヨタにミサワホームへ直接出資を求める方向で検討していた。これに対し、トヨタ側は、ミサワホームの創業者で元名誉会長の三沢千代治氏の影響力が依然残っており、社外から再建に関与する動きを見せたことなどから、このままでは再建の主導権を握りにくくなるとして、難色を示していた。
このため、UFJとミサワは、スポンサー候補にトヨタが名乗りを上げることを視野に、再生機構の活用によって再建策の透明性を高め、スポンサー企業がミサワホームを支援しやすい環境を整える必要があると判断した模様だ。
UFJ銀行を傘下に持つUFJホールディングスの不良債権残高は2004年9月末で4兆1500億円に上ったが、UFJはミサワホームなど大口融資先7社の再建計画をまとめることなどで、2005年3月末には1兆6000億円へ急減するとしている。
ミサワホームは1980年代から企業の合併・買収やリゾート開発を繰り返した結果、巨額の有利子負債を抱えた。本業の住宅販売の苦戦が続いているうえ、ゴルフ場などの不動産の評価損も重荷になって、経営不振に陥っていた。2004年3月末の有利子負債残高は約3000億円で、うちUFJの融資額は約1500億円に上っている。
◆ミサワホームホールディングス=東証1部上場の大手住宅メーカー。1967年に三沢千代治氏が設立、71年度にプレハブ住宅で販売戸数トップに立つなど急成長した。バブル期に多額の負債を抱えてUFJ銀行に2度の金融支援を受け、2003年12月に社長の三沢氏が責任を取って退任した。
(2004/11/27/07:52 読売新聞 無断転載禁止)
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20041127i301.htm